今さら聞けない！【Treg】(制御性T細胞)についてまとめました！

この界隈では

知らない人はいない

「Treg」を総復習

「どの界隈やねん！」という方は、モグリですね。

ええ、ええ、最近鹿先生のニコニコ動画に「Treg」が溢れていたんです。

Tregとは何か

ファイザーワクチンがTregを誘導するという論文

サイエンスのIgG4論文

ちょっと前になりますがこの辺も、

オミクロンワクチン初回接種禁止の理由

3ヶ月毎に打たせる目的

アレやめるなら今でしょ

Treg細胞とは何か

Treg。これ、界隈外の方に、新型コロナワクチンの仕組み・アカン点を説明するのにかなり必須なんですよね。

ずーーーーっと、キーワードとしては出てきていたんですが、最近、コロナワクチンとTregとのホニャララな関係が、論文でも補強されて、ますます！旬なワードとなっております。

…で、急ですが、告白していいですか。

我、Tregから逃げてました。よくわかってませんでした。

故に今さらですが、ガリ勉したいと思うに至りました。

そのガリ勉に付き合うよ！という方だけ読み進めてください。

まずは、Webで検索して出てきたものを見ていきましょう。目を慣らすのが大事ですよね。

Treg とは？

制御性T細胞（regulatory T cell）

●Tregは免疫抑制細胞の一つ。

●自己免疫やアレルギー・過剰な炎症反応などの有害な免疫反応(免疫が自分の体を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患)を抑制し、免疫寛容や免疫恒常性の維持に重要な細胞。

●TregはCD4陽性T細胞(CD4+T細胞)の一種。

●TregはCD25陽性T細胞(CD25+T細胞)の一種。

●合わせてCD25陽性CD4陽性制御性T細胞。

●健常人の末梢血にあるCD4+T細胞のうち個人差はあるが、5〜10%程度含まれている。

●Tregは常にCTLA-4を高発現しており、Foxp3がCTLA4の発現をコントロールしている。

●CTLA4はT細胞免疫を抑制的に制御する細胞表面蛋白として知られている。

●いくつかの種類のがんの中の微小環境では、活性化して免疫抑制機能が強くなった制御性T細胞（eTreg、エフェクターT細胞）が、CD4+T細胞中の割合の数十%まで増加しており、これががんに対する免疫応答を低下させてしまっている(がんが免疫系からの攻撃を回避する役割をしている)ことがわかってきた。

●抗炎症性サイトカインIL-10を産生することで免疫応答を負に制御。

●TregはTGF-β（transforming growth factor-β）とよばれるサイトカインによってナイーブCD4＋T細胞から分化誘導される。

●胸腺細胞の分化過程や末梢のナイーブT細胞（抗原と一度も出会ったことのないT細胞）に、Tregのマスター転写因子Foxp3が発現するとTregへと分化する（Foxp3はTregの特異的マーカーともなる）。

●胸腺由来のTregはthymus-derived Treg（tTreg），末梢誘導性のTregはperipherally derived Treg（pTreg）と区別される。

●pTregは特に腸管で多く、腸内細菌抗原を認識することでpTregへと分化すると考えられている。

（参考：日本がん免疫学会、実験医学増刊 Vol.33 No.17、大阪大免疫学フロンティア研究センター)

うむ、なんとなくわかったような、、、でもよくわからん部分もありますね。そもそも、周辺の用語がわからない。

例えば、「Foxp3」って何？無視していい？

鹿先生の動画では普段使いされていましたが…(無視しちゃダメじゃん)。

ちなみに、我の駄作「YouもMeも宇宙人」(p124)には、FOXP2という言語習得・使用に関係する遺伝子が出てきますが、なんか語感が似てますね。

うむ、無視できないな、、、と悟り、このFoxp3をまたネットで調べてみたら、底なし沼みたいな状態になってしまったので(沼の例①、②)、

ここでは、「Treg発生に関わる重要なタンパク質」というくらいの理解で次行きましょう。

あ、そう言えば、ネットの前にうちの本棚だな。免疫の本を色々買ったのだった。

買ったものの、難し過ぎて積読になってしまっていた。ええ、ええ、今こそ活躍の時！

というわけで、ここからは各出版社様の営業妨害にならない程度に「Treg」部分の内容をご紹介させていただきます。

似たようなのを何度も見ているうちに目が慣れてきますので、最初はシンドいですが眺めましょう。

まずはこれ。薄さが気に入って買った一冊。

表紙から相当緩そうでしょう。「本当、免疫とかムリ！」という方には、最初の一冊目としておすすめです。

Tregの説明はこんな感じ。

…Tregさんの存在意義というか、ばっくりとした概念は理解できるものの、これだと鹿先生のニコ動は理解できないんですね。

絵本です。

故に、次におすすめするならこれ。

ええ、ええ、かの界隈の有名人、Stray先生の講義でも使用されている御本です。

かなりマニアックですが。

Treg(及び関係する事項)の説明はこんな感じです。

がん細胞って凄いですね。何者なんでしょうね。ええ、ええ、元々自分ですが。

で、この御本でも、鹿先生動画を真の意味で理解するのにはちょっと足りない…

となると、、えええーい！次のこれでどうでしょう(まだあるんかい)。

これはヤベーです。Treg関係の箇所はこんな感じです。

坂口志文先生…

TGF-β、IL10…か。

【理解に最低限必要な概念】
TGF-β：トランスフォーミング増殖因子（Transforming Growth Factor-β）。生体の恒常性を維持する重要なサイトカインの一つ。細胞増殖・分化を制御し、細胞死を促すことが知られている。
IL10：インターロイキン10(interleukin-10)。免疫反応を沈静化する抑制性サイトカイン。←サイトカインとしては珍しい作用。

ここまで我慢して読んで、頭に入れて来たことがちょっと花開きませんか？

ええ、ええ、未だに謎専門用語多いですが…

CD25？　IL-2のレセプターです。CD25が発現するとIL-2が枯渇するそうな。

あ、in vitro(試験管内)、in vivo(生体内)、in silico(コンピュータ内)は大丈夫ですね？

「免疫ぺディア」はまだ続きます。

もうこの辺は専門的過ぎて、、また底なし沼行きですね…

もういいや(諦めるんかい！)

ええ、ええ、ワクチンに関してTreg誘導、Tregがいっぱいになった時の危険性をまとめますと、

●免疫の働き(応答)が抑制される。

●通常は応答すると起こる「苦しい風邪症状(炎症)」とかは起こらなくなるものの、知らない間に体内でウイルスが増える。

●がん細胞が免疫を逃避するのにも協力してしまうので、がん細胞が増えてしまう→ターボ癌。

みたいな感じでしょうか。

お、これもあった！必聴です。

来週の2/6(月)の夜９時に、池澤先生のスペースにお邪魔します。

大き過ぎるタイトルですが、制御性T細胞Tregの分化とかの話は腸管免疫と絡めてごくごく簡単にして免疫抑制を中心にしますね。

私は@gomaki19531さんのスペースに参加する予定です。一緒に参加しませんか？ https://t.co/BWJVb4U2kH

— Stray (@K9FCR) February 2, 2023