ある人がいい人かどうなのかわからなくなったら|今日の一言

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いけのり

言ってる事ではなく

やってる事を見る

 

春ですね。桜吹雪が舞っております。

そんなうららかな中、何やら詐欺まがいを家業としている人をご紹介されました。

…うむ、詐欺ってゆうか、ただの嘘つきか。

「詐欺」って呼べるためには、色々と要件があります故。豆知識的にご紹介しておきましょう。

 

詐欺とは

刑法上の詐欺とは、人を欺く行為をして相手方を錯誤に陥らせ、相手方(もしくは第三者)に財産的処分をさせることをいいます。法定刑は、10年以下の懲役です。
詐欺罪は、刑法246条1項に規定する「1項詐欺罪」と、同条2項に規定する「2項詐欺罪」ないし「詐欺利得罪」に、分けて呼ぶことがあります。

刑法246条(詐欺)
人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

詐欺罪の構成要件

詐欺罪となるには、以下の構成要件を全て満たしていることが必要です。
詐欺罪の構成要件

  1. 人を欺く意思をもった上での行為によって
  2. 相手が錯誤に陥り
  3. 財産的処分行為をすること
  4. 財物の交付または財産上の移転があること

法律上の「詐欺罪」は、あくまでも「人を欺く意思があって相手を錯誤に陥らせ、財産処分行為がなされること」をいいます。
財物の交付を受ける時点で「欺く意思」があったことが構成要件となり、故意が無ければ成立しない犯罪です。
検察官が「欺く意思があった」ということの証明(内面意思の立証)を出来なければ詐欺罪として処罰することが出来ません。
「嘘をついた」とか「約束を守らなかった」ということが「詐欺罪」になる訳ではありません。詐欺罪については、未遂についても罰せられます(刑法250条)。
刑事告訴支援センターで全部読む>>

 

がしかし、我が見たら「詐欺行為」だったので、便宜上、詐欺師として話を進めます。

ちなみに、占い師の仕事がめっちゃ入っていた時は、魑魅魍魎が跋扈する世界に足を指エリアくらいまで突っ込んでいたので、

詐欺師もしくは詐欺師風の地球人に、しょっちゅう出会ったものでした。

 

一つ思い出話をしましょう。そう、あれは10年程前…渋谷の某喫茶店で時間制占い師をやっていた時であった。

お客さんの中に、当時流行っていたFXの投資詐欺で、100万円持っていかれた姫君がいたのですが、

なんとその詐欺した方は、少し前に知り合いに紹介されたやけに羽振りのいい黒光りの君だったという。

世間狭すぎですね。作ってません。

その黒光りの御仁、皆でご飯に行って奢ってくれる時の口癖が、

「領収書なんていりません」

だったので、変な人だな~とずっと思っていたんですよ。

ええ、ええ、事業(会社)やってたら、領収書はほしいものなんです。経費で落ちますから。

そう!領収書は、記載金額の半分の価値がある代物なのです!(力説)

なので、会社経営者って言ってるのに、かなりの金額を人に奢って、「領収書いらない」。

しかも、それを自慢していたんです。「俺、領収書いらない人だから」って。

なんだか小さな違和感だったんですね。

 

で、その黒光りの君御仁は、あれよあれよという間に数ヶ月でトンズラ、Facebookも消え、その後、詐欺サイトに色々とめくられていました。

あのお金は経費として出せない裏金だったんでしょうね、詐欺で儲けた。

そもそも、会社経営者と名乗っていたけど、登記してなかった可能性もありますね。

ええ、ええ、御仁の会社の全部事項証明書(会社登記の情報載ってる書類)を見たわけでないので、氏素性は一切謎でしたから。

 

で、詐欺師というのは、一見いい人風です。

そして、なんか魅力的な「雰囲気」(オーラ?)」があるので、皆、その雰囲気に酔わされてしまい、コロッといきます。

ええ、ええ、いく時は簡単にいきます。

慎重に生きている人でも即座にやられる時があります。

上手なんですよ。

心のスキマに入ってくるんです。

喪黒福造のように…

 

で、詐欺師は口が達者のため、さもいいことを言います。

でもやってることを見ると、チグハグだったりします。

そう、パッと見わからないんですが、よーくよーく見たり調べたりしてみると、言ってることとやってることが違うことが出てくるんです。

ここが詐欺師を見抜くためのポイントです。

我はこれを人生の師匠の訓言から学びました。

 

「池田さん、その人が言ってることより、実際にやってることを見よ」

 

これは、我が人を見る時の大事な基準となっています。

口が悪くても、ちゃんとやることやっている人は、信用できます。

立派なことを言っても、陰でおかしなことをやっている、

もしくはやるって言い続けてるのに、なかなかやらない「やるやる詐欺」の人は信用に値しない気がします。

 

また、口が達者な詐欺師は、嘘やまやかしが発覚した時の言い訳も上手です。

そう、上手な言い訳を考えるのも仕事のひとつだからです。

常にバレた時の言い訳を考え、周到に準備しています。

プロであれば丹念に練習もしてます。

返事の速度とか目線とか、声の抑揚まで…

 

こんな用意周到賞の詐欺師に、普段、平和にのほほんと暮らしている方々が騙されないようにするのは至難の業です。

 

平和に生きている地球人(特に日本人)は、知り合ったばかりだし、なんかよくわからなくて、「いい人なのかな???」って思ったりします。

通常、人は他人をいい人と思いたい傾向があるので、「ちょっとなんか変かも??、、、」と思っても、

いい所を探して、その人を受け入れようとします。

 

でも、化けの皮が剥がれる時は来ます。

 

騙されてスッテンテンになった時に皮が剥がれるのか、すんでのところで逃げ切って、高みの見物もしくは忘れた頃に、剥がれたのを風の噂で聞いて安堵するのかは、運次第ですね。

 

「小さな違和感」という心の声を無視せずに耳を傾け、危険を避けて楽しいライフを送っていきたいものですね。

 

以上です。