臨場感をアップさせる
絶妙な◯◯を入れ込む
どうもです。今、とある詐欺師の御仁の講演会の文字起こしをしてます。
「ナマケモノ星人は何でもやるなぁ〜」
ええ、ええ、何でも屋って読んで。
(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
以前ちょっとだけお伝えしましたが、友人が詐欺案件に巻き込まれまして、その裁判用の資料として、講演会の一部始終を文字に起こして提出したいそうで。
優しさの塊のナマケモノ星人は(自分で言う)、せっせと手伝いをしておるというわけです。
あ、ちなみに詐欺講演会場では、録音録画禁止のアナウンスはなかったそうです。
まあ、していいよのアナウンスもなかったと思いますが。
それにしても、周囲の詐欺師案件を弊通信でたくさん紹介してて、一体どれやろう…って感じですよね。
そう、詐欺ってよくある話。日常風景なんですよ。
大きなものから、小さなものまで、気付いて騒ぎになるものから、本人が気付かぬまま死んでしまうようなものまで、そこら中にあります。
で、録音された音声を元に、一から文字起こしとなると大変なのですが、今や、AIくんが一気にテキスト化してくれる時代!
1時間の講演会の内容が、シャーって2万文字に早替わりです。
もちろん完璧ではなくて、似たような音の別の言葉がはめられてしまっていたり、
(例:シェディングとシェーディングみたいな。…例えから漂う界隈臭)
バグっぽく何故か何度も同じ言葉が繰り返されてしまっているとか、
(例:臭うんだ臭うんだ臭うんだ)
音声不良で文が丸っと抜けていたりなどなど、いくつか修正が必要な部分はありますが、90%は出来ている状態で出てきます。
で、残りの10%を整えつつ、明らかな詐欺発言をピックアップする作業のため、何度も詐欺講話を聴いていて、その話の内容もさることながら、
これは巧妙だな〜まさに匠の技…絶妙過ぎるばい。
って感じた点がありました。
この詐欺師さんの講演会、実は今回が初めてではなく、別の機会に生で聴いたことがあったのですが、その時はなんとも思わなかったことです。
文字に起こしてみて初めて、ハッとしたこと。それは何かと言うと、
詐欺話をスムーズに運ぶための「巧妙な独り言が絶妙に随所に散りばめられている」
ということです。
独り阿吽の呼吸みたいな。
話の筋に無関係なふわふわとした独り言が、詐欺話をスムーズに展開させるのに物凄く役立っている!と思ったんですよ。
どのような独り言なのかを列挙しますと、
・自然に出た風の自分ツッコミ
・自然に出た風の自己合いの手
・その他、自然に出た風の独り言
これが巧みに組み込まれていて、流れるように詐欺話が展開していく。上手い!としか言いようがない。
あ、抽象的過ぎてわからない?では、具体例を挙げてみましょう。
〜一つの説明が終わって一段落着いた状況〜
「コレは、どうしようかな…」
(悩んだ様子で、多分、聴衆の方をチラ見)
「言うつもりなかったけど、、言っておくか…ハァァァ」
みたいなやつです。裏を全て知ってしまっている人が聴くと、
「言うつもりなかったとか、嘘コケ!おま、【コレ】を言いたかったんやろうが!」
という感じ。そう、何気なく入れ込まれた【コレ】こそが、めっちゃつきたい嘘、外せない大事な内容だったりするのです。
何もわかっていない聴衆は、
「おお、いつもは聞けないカモしれなかった話が、特別に聞ける?ってこと??」
って、この独り言一つで、期待感が高められちゃうわけです。無意識に。
さらに、最後の「ハァァァ」は、あってもなくてもよさそうな、というかいらない独り言に思えるかもしれませんが、
この台本にはなさそうなオマケのため息は、現場ではリアル感、臨場感がマシマシになるというか、、、、
うぅー、聴けばわかる!Youtubeにアップできないので聴かせられませんが。
御仁はこの自然な独り言で、聞き手の期待感を引き出すくだり、相当練習しているだろうなと思う反面、
あまりにも自然過ぎることから、実は練習なんかもしていなくって、無意識にやっちゃえる天性の詐欺の才能の持ち主なのかもしれない…
とも思ったりします。
関わっちゃいけないタイプの人間ですね。
皆さん、気を付けましょう。 …って言っても、気の付けようがないですが。
以上です。