2023年2月6日(月)に発生したトルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とする地震のまとめです。Twitterスペースでの特集はこちらから。
トルコ・シリア地震を
最小限にまとめます
トルコ&シリアの位置
発生日時
2023年2月6日(月)現地時間午前4時17分(日本時間10時17分頃)
地震の規模
マグニチュード7.8(推定)
発生場所
震源は内陸と推定。震源近傍では強い揺れが襲った可能性がある。
※震源は米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)による。
トルコシリア地震の規模の大きさに驚いた pic.twitter.com/PDWz3CaCzh
— 船瀬俊介の船瀬塾 (@funasejuku) February 11, 2023
被災地域は、震源地のカフラマンマラシュ県、ガズィアンテプ県を中心にオスマニイェ県、ハタイ県、アダナ県、キリス県、アドゥヤマン県、マラトヤ県、シャンルウルファ県、ディヤルバクル県などトルコ南部と南東部にかけた広範囲に及ぶ。特にカフラマンマラシュ県とハタイ県の被害が深刻という。
この地域は、ガズィアンテプ県を中心にトルコ南東部工業地域の一角を占め、繊維から鉄鋼まで多くの労働集約型工業の集積地となっている。また、アダナ県に隣接するメルスィン港、ハタイ県のイスケンデルン港を介して、中東と欧州を結ぶ物流網にもなっている。加えて、アダナ県ジェイハンは、アゼルバイジャンからトルコまでを結ぶバクー・トビリシ・ジェイハン石油パイプライン(BTC)や、イラクとトルコを結ぶキルクーク・ユムルタルック石油パイプラインの出口でもあり、経済的にも重要な地域でもある。
震災の影響は、インフラへも被害をもたらしている。ハタイ空港が損傷、イスケンデルン港のコンテナも倒壊、火災も発生した。トルコの国営石油ガス・パイプライン輸送会社ボタシュ(BOTAŞ)は、パイプラインに被害はないとしながらも、大事を取ってBTC石油パイプラインのジェイハン・ターミナルで石油輸送を一時停止した(報道によると現在は再開)。また、メルスィン県でアックユ原子力発電所を建設しているロシアの国営ロスアトムは、発電所への被害は見られないと発表した。なお、オスマニイェ県には、日系企業の工場もあり、今後の影響が懸念されている。(JERTOのページで読む>>)
地震発生状況
ドローンで撮影された現地の状況
推定される人命損失
現場の寒さ
被害状況写真
義援金の寄付先
大使館と総領事館に義援金を送れる口座です!ユニセフよりこっちです!
駐日トルコ大使館が、日本円で直接義援金を遅れる口座をTwitterで公開しました。支援したいのにどこから送ればいいのか迷っていた人は、この口座に送るのが確実なようです。これら大使館または総領事館に集められた義援金は、災害緊急事態対策庁(AFAD)に届けるとのこと。
地震以外のトルコに関する気になるニュース
トルコ、スウェーデンのNATO加盟を批准する「立場にない」(2023/1/15)
トルコは14日、スウェーデンがトルコの要求に応えるために一連の措置を講じたにもかかわらず、同国のNATO加盟を批准する「立場にない」と述べた。また、スウェーデンとフィンランドが6月までにNATOに加盟できる可能性は低いとの見方を示した(ARAB NEWSの記事で読む>>)
コーラン焼却事件が外交問題に…トルコと欧州各国が緊張 エルドアン大統領は支持回復に利用?(2023/2/6)
スウェーデンのトルコ大使館前でイスラム教の聖典コーランの写しが焼かれた事件を受け、トルコと欧州各国の緊張が高まっている(ニュース記事で読む>>)
ロシアとトルコ関係深化、対ロ制裁順守に懸念(2022/8/24)
トルコとロシアは経済面での連携を緊密化させている。このため米国やその同盟国の間で、こうした関係強化がウクライナ侵攻をめぐるロシアへの制裁を弱める恐れがあるとの懸念が高まっている(WSJで全部読む>>)
トルコ大統領、プーチン氏と会談 ロシアとの協力関係を確認(2022/10/13)
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した。エルドアン氏は両国の良好な協力関係を維持していく姿勢を改めて示した(AFPで全部読む>>)
トルコのEU加盟をヨーロッパ諸国が認めたくない理由(2023/1/28)
EU加盟国はキリスト教が多数派の国々だが、トルコは国民の9割以上をイスラム教徒が占める国。世界各地でイスラム過激派の活動がやまないなか、トルコのEU加盟により、そうした過激派が自国に流入するおそれがあると警戒されている(Diamond on Lineで全部読む>>)
米国がロシア製ミサイル導入のトルコに制裁(2020/12/23)
トルコ政府は2019年、北大西洋条約機構(NATO)の理念・利害に反するとの米国の警告にもかかわらず、S-400の導入を強行した。その結果、トルコは米国防総省のF35ジェットの共同開発プロジェクトから外された(JETROの記事で読む>>)
トルコと日本のいい話
上を題材にした映画「海難1890」の予告編↓
トルコ基本情報
トルコは東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で、古代ギリシャ、ペルシャ帝国、古代ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国との文化的な結びつきがあります。ボスポラス海峡に面した国際都市イスタンブールには、この街を象徴するアヤソフィア博物館があり、高くそびえるドームとキリスト教のモザイク画が見られます。
大統領:レジェップ・タイイップ・エルドアン
首都:アンカラ
人口:8,478万 (2021年)
面積 783,562km2(日本は377,974)
通貨:トルコリラ
公用語:トルコ語
観光地:イスタンブール、カッパドキア、アンタルヤ
トルコの名物料理
ケバブ
サバサンド
トルコアイス(ドンドゥルマ)
どういうこっちゃ…
あ、2023年2月12日、緊急スペース開催しました(それを最初に言え!)。
最後にこのような情報も…
一応情報として載せておきますね。Twitterにはいろんな情報がありますね。
11月のトルコ地震での発光現象。トルコの地震研究所の副所長である博士が説明「断層が動く際90%は熱で放出され光を発生し10%が地震になる。もし全てが地震波になれば10倍の強度で地震が起こる。99年のイズミットでも同様の事象が起きた」。地震発光は観測が少なく完璧に証明はされていないがなるほど pic.twitter.com/PnBklLe26w
— ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) February 7, 2023
先月トルコで見られた雲を「地震雲」だという投稿も見かけますが、これは「吊るし雲」です。これは山の風下で発生する大気波動が上空に伝わり、波に沿って湿った空気が上昇してできたレンズ状の雲です。長時間持続しやすく、多層構造のために斜めから太陽光が当たってバラのように見えています。 https://t.co/FVAAHBqnJy
— 荒木健太郎 (@arakencloud) February 7, 2023
https://twitter.com/FlatEarthZone/status/1623473464664367105?s=20&t=oV9PfYHOixrm8hSBQbRNBQ
過去 24 時間の地震の表示
下記動画を見てあなたはどう思うか? pic.twitter.com/Q8r9BrNQUd— アムやす (@amsteldam666) February 8, 2023
トルコが外務大臣の地震2日前の演説。人工地震だろうね。pic.twitter.com/NxjMHum3HC
— ひで2022真実を追求 (@hide_Q_) February 10, 2023
なんでも人工地震しか言わないいんボー論者にはうんざりするが、このトルコ地震の波形は可能性大だな。 pic.twitter.com/VPq4kTWrbI
— 内海 聡 (@touyoui) February 9, 2023
人工地震なんてないという人達がうるさいので、ダルいので貼っとく。 https://t.co/cTBJZy5B1q
— GAIA FORCE TV ღ (@GAIAFORCETV) February 9, 2023
https://twitter.com/N4er5BANKPkQFQe/status/1624178199084277763?s=20&t=vEVWPywjd0v9ANiNqS54dw
以上です。
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