名義貸し
どうもです。
「突然どうしたんですか?」
って声が遠くから聞こえてきそうですが、最近やや近くで、カジュアルに「取締役の名義貸し」をしているのを見てしまい…
あ、ちょっとまずは「名義貸し」について説明しますね。
名義貸しとは
「知人に、ローン契約で名義人になってほしいと頼まれたけどリスクはあるのかな?」
「起業する友達に名義を貸してと言われたけど、大丈夫かなあ」
「家族以外の名義で賃貸を借りたら違法になるの?」
名義貸しとは自分の名義を他人に貸して、契約上の名義人になる行為です。
たとえ親戚や知人、友人に頼まれたとしても「名前を貸すだけだから」「迷惑はかけないと言っているし」と、安易な気持ちで名義貸しをすることはやめましょう。多くの場合、名義貸しは違法行為になりえるからです。
名義貸しをした側が詐欺罪に問われたり、身に覚えのない借金の返済義務を負ったり、犯罪に巻き込まれたりする可能性もあります。(もっと読む>>)
で、「取締役の名義貸し」っていうのは、会社で取締役の頭数が足りない時に、
「経営も実務も特にしなくていいから、名前だけ貸してくれない?役員報酬も毎月支払うよ」
みたいな感じで行われます。よくわかってない場合、
「ラッキー!名前を貸すだけでお金がもらえるなんて、なんという美味しい話なのだろう!しかも役員かぁ〜悪くないね」
って、簡単に大事な名前を貸しちゃったりするんですね。
何をやってる会社なのか、数字(財務諸表)はどうなっているのか、社員さんはどんな方々なのか等、状況をよく確認せずに…
コレですね、、、
あり得ません。
あ、はい、取締役の名義貸しは「違法」ではありません。
必要な書類を揃えて法務局に出しちゃえば、簡単にできちゃいます。
取締役になれちゃいます。
そんで、会社の登記簿に名前が載っちゃいます。
ええ、ええ、内側では何もしていなくても、外側から見たら、その人は立派な会社の代表者、取締役なのです。
で、するってえと、会社で何か問題が起きた時、訴えられたり、責任を取らねばならぬリスクが生じます。
この「ちーべん」の記事、わかりやすいのでご一読ください。
えーとですね、何かとほっとけない、楠瀬誠志郎氏のような自分は、
ほぉとけないよぉ〜🎵
毒チクワの時同様、「それ、やめた方がいいですよ」って、結構強めに止めました。
がしかし、その方は、ホイホイとまるでゴキブリが罠にかかるように、名義貸し取締役を引き受けてしまいました。
うむ。我は単なるお節介ではなく、その会社の暗部情報を得ていたので、本当にヤバいのになー、、、
という危機感を持って止めたつもりだったのですが、その「やめとけ進言メール」を見た友人からは、
「全然甘いよこの止め方!」って言われました。
ええ、ええ、「決めるのは本人だし、お節介かなぁ…」っていう、もう1人の弱虫ナマケモノ星人が邪魔をして、
メールの語感をマイルドにしてしまったようです(ダメじゃん)。
引き受けない方がいいかもよ、かもね、どうかね?みたいなぁ。
うむ、何も起こらないといいですが。
…起こるんですよ。うぅ。
というわけで、これを読んでいる皆さんは、名義貸しと手形の裏書だけはしないようにしましょうね。
あ、突然最後の最後で出てきた手形の裏書については、「ナニワ金融道」でも読んでください。
以上です。