「どうしてこうなったの?」と上司に詰められても、この一言でもう大丈夫です。
そういう
アルゴリズム
なんです。
やり手の企業戦士2人とふぐ鍋中。
ベテラン戦士が、ひれ酒片手にため息混じりに語り始めました。
「人事配属アプリを作ったメンバーにね、どうしてこの人がこの部署に最適っていう結果になるわけ? って聞いたんですよ。そしたら、
『どうしてって、アルゴリズムの結果です』
って、そこから話が進まないんですよ」
うむ、なるほどです。アルゴリズムとは、
“最適な”答えを導き出すための手順
のことです。
参照:アルゴリズムとは?
ベテラン戦士が言いたかったのは、
「その最適解が導き出されるために、裏ではどういう項目を参考にしていて、その各項目はどういう比重で、どう関連し合っているのか。
さらにその解は、本当に最適解なのか?
最適解であることを証明できるのか?」
ということだと思うんですよ。
が、アルゴリズムというのは複雑怪奇なものであり、その内容を全部ちゃんとは説明し切れないので、多分アプリ部門の人としては、
「アルゴリズムの結果です」
と答えるしかなかったんですね。
正確に説明しようとすると膨大になり、かと言って適当に端折って説明できないのが、アルゴリズムなんですね、きっと。
(図はわくわくアカデミー)
実は我も極楽天の奴僕時代、ランキング部門のシステム担当者に
「楽天市場ランキングの順位って、どうやって決まるんですか?」
という質問をして、同様のお返事をもらったことがあるのでわかります。
極楽天の売れた物ランキングって、売上高だけは決まらないんですよ。
極端な話ですが、10億円の指輪が1個売れたら全体のランキングに載るとか、確かになんか違和感ありますよね。
じゃ、うまい棒(10円)が1億本売れたら?
そりゃランキング入りしそうだし、して当然と思うのですが、売れた個数だけでは決まらないんですよ。
ジャンルによって商品の平均単価が全然違うので、個数だけを指標にすると不公平が生じてしまうんですね。
うまい棒がランキング入りするためには、天文学的な本数を売らないといけないですから。
故に売上高、個数、ジャンルごとの標準的な価格等々、複数の指標が複雑に絡みあうアルゴリズムによって、ランキングの順位が決まっているのです。
話が横にそれました。戻します。
「どうしてそうなるの?」
「そういうアルゴリズムだからです」
これでは会話が成り立たない。
いやしかし、捉えようによってはこれはいい話です。
何だかよくわからないけど、そうなっちゃった時(ミスとか)の言い訳に使えそうではないですか。
「私のアルゴリズムがそうさせたんです」
あと、理解できない人と対峙しなければいけない時にも使える。
「この御仁の性格も振る舞いも、脳内のアルゴリズムの結果だからどうしようもない…」
みたいな。
というわけで、皆さん。
今後は解せないことがあったら、全部アルゴリズムに寄せましょう。
以上です。
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