冬休みの課題図書を探しているあなたへ…(本記事は2022.2.20の記事リライト版です)
医学は進歩どころか
激しく後退している
ように見える
人間はどこまで
愚かになれるのか
ボリューミーな医学の歴史を漫画で楽に振り返ることができる御本の紹介です。ぜひご家族でお楽しみください。
まんが 医学の歴史
「楽に」は嘘かも。文字が結構多いです。ゴーマニズム宣言くらいでしょうか。
杉田玄白氏、野口英世氏や北里柴三郎氏など、日本人も出てきます。
目次から伝わるように、もう〜色々と盛りだくさんです。注意は、
「医学って凄いね✨✨」
などという気持ちで読まないこと。まあ、弊通信を読まれているような方は、1話1話、穿った見方をするものと思いますが。
我が、欠かさず読んでもらいたいのは、第41話と42話の野口英世の部分。
ま〜あ、酷い。とにかく酷い。
お札にまでなっちゃってますが、お札どころか、伝記にもちゃいけない人だというのがわかります。
一部、営業妨害にならないようにチラ見せしましょう。
えッ? 歴史に名を残すような医学者(科学者)は、研究分野で出っ張ってる分、何処かが凹んでいるものだ?許してやれ?
いいでしょう、野口氏の研究成果についても触れておきましょう。
こんな感じです。
マチガイでした。ってか。まだあります。
マチガイでした……
しかもコレで終わりません
マチガイでした。
がしかし、最後に一つくらいは何かいいことをお伝えしたい。もしするとしたら、お母様の名前でしょうか。
シカさんです。
どことなく鹿先生を連想させますよね(どことなくでもないよ)。
いい名前だ。
あと、我が特に好きな話は、墓場を彷徨い解剖用の死体を掘り起こして歩いた奇才(漫画では奇人…)ヴェサリウスについての話と、
儲かる医学の走り、麻酔の話です。
そんでもって、好きじゃないけど、せっかくなのでこの詐欺まがいとされている事案も紹介してきましょうか。
久しぶりに見たら、本当にとんでもない発言のオンパレードですね。
それは、後出しジャンケン的な意味ではなく、
何もわかってないこの時点で、「〇〇はデマ」とか「必ず治る」とか、「ウイルスは10個以上の成分出てきてる」とか根拠も意味も不明の発言をしてしまう…
しかもノーベル賞受賞者が… https://t.co/R4JFEeHOKZ— 森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 (@MNHR_Labo) November 30, 2023
この先生って、何だったんでしょうね。
話を戻して、、、この御本を読むと本当に【医学】って、役に立つモノもあるけれど、ずっとトンデモを繰り返して来たんだなぁ、、と感慨深い気持ちになります。
皆さんはこれを「昔の話」として終わらせないようにしてください。
時代とモノ(手法・薬)が変わっただけで、今も変わらない状況です。
変わらないどころか、どんどん悪化している感じですかね、巧妙さや広がりやすさなどを鑑みると、昔より全然酷いと言っていいかも。
ワクチンと騙して遺伝子製剤を打つ、「必要のない」降圧剤・糖尿病治療・透析・健康診断・がん治療などなど。
枚挙にいとまなし。医療詐欺の真っ只中を我々は生きています。
あ、そうそう、あと絶対に外せないのは最初に出てくる「ヒポクラテスの誓い」ですね。
患者の利益か。なんか考えさせられます。
こんなニュースも出てくるようになりましたしね。
新型コロナ「発熱外来」補助金で医師が荒稼ぎ 「報酬上乗せ」でやっと病院名公表
◆患者が来なくても補助金が入ってくる仕組み
補助の上限は1日患者20人。仮に20人で申請して1人しか診なければ、残り19人分の25万5493円が補助される。患者が来ない場合の損失補塡的な意味だが「当然、悪知恵を働かすヤツがでてくる」と都内の開業医。「医療機関の名前を公表しなくてよかったから、患者を毎日診るといいながら、患者が来なかったりうまく断ったりして、すごい額を稼いだ者もいた」事業には2765億円の予算が投じられた。
で、これだけじゃ足りない!他にも何か読みたい!という方には、ユースタス・マリンズ著・うつみん医師監修の以下の御本をお勧めします。
医療殺戮
お、復刻版も出てました。
かなりボリューミーです。安くない本ではあるので、試し読みの意味も込めて目次をご紹介しましょう(これは復刻版でない方です)。
他にもお勧めの本はいっぱいあるのですが、まずはコレくらいで。
…いや、最後に、薄くて軽くて面白くて読みやすい本をお勧めしておこう。
第11章のジョージ・ワシントン大統領、第13章のヴェートンベンの死に方(治療?)なんて、医療詐欺のお手本みたいな感じです。
よい冬休みをお過ごしください。
以上です。
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