【読書】「夜の谷を行く」(桐野夏生)ブラック企業の過労どころの話ではない総括。恐怖の革命戦士の世界

 

どうもです。今日は、桐野夏生氏の新刊「夜の谷を行く」です。

 

 

サイトのネタになるのではないかと、弁の立つレジェンド先生がくれたこの御本。

ちなみに、レジェンド先生は去年も桐野夏生氏の「猿の見る夢」をはじめ、たくさん御本を寄贈すてくださってます。(いつもどうもです)

占い師は普段あまり小説類を読まないのですが、桐野夏生氏はオモロ〜なためサクサク読んですまう。

ちなみに、連合赤軍も何処吹く風、まったく興味ナス、、だったのですが、

逆に、興味がなく自身では手に取らないもの故、向こうからやって来たということは、今の自分に必要な要素が本の中に入っているという神の御加護か思し召しなのカモ鴨長明…

(逆に の使い方あってる?)

というわけで、小説ジャンルにも連合赤軍にも興味ナスな方もちょっとお付き合いくださいませ。

 

早速、御本の内容はコチラです。

内容紹介(Amazonより)
連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。
その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。
親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり一人で細々と暮している。そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。
過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。

 

「総括」とは、上にもある通り、リンチの意味で使われているのですが、(しかも総括にかけられて助かった者はいない…)、なんと言っても総括される理由が凄い。

 

・車を側溝に落として壊した

は、まだ理由とすてあるカモ鴨長明と思うものの、

 

・組織の物資を買い出し中(急ぎではない)に、銭湯に入った

・資金調達に失敗(数十万円)

・虫や闇が怖いと言った

・女の色香を使った(使ってなくてもそう取られたら)

 

そすてしまいには、真冬の車での買い出し中に窓全開で極寒のところを「寒いから窓閉めて」なんて言おうものなら、

「自分勝手で、革命戦士としての自覚が足りない」

との理由から総括対象になるであろうとも…ええ、ええ、一言で言うと「いちゃもん」で、総括対象が決まるのです。

ちなみに上記の「買い出し中に銭湯」のように、業務を利用して自分の用事を済ませる行為を「機会の私物化」と言うそうです。

うむ、先週、ゴルフコンペのお手伝いに行き、皆が雨の中を凍えながらゴルフをしている最中、一人でコッソリお風呂に入ったり、

豪華でホカホカ、快適の極みなコンペルームのソファでグースカ昼寝などすていた占い師は、この集団の中に入ったら初日で総括の目に遭い、完膚なきまでにボコボコにされてあの世逝きな予感ですね。

あと、40年以上前の話ではあるものの、本当に人が亡くなっているため(実話をもとに書かれている)、茶化すのはよくない思いつつ白状すますと、

「総括」「機会の私物化」以外にも、この組織内で使われている言葉が中二病っぽい感じがすて、イチイチ反応すてすまった占い師です。(あんまり書くとさらわれちゃうよ)

いくつか例を挙げましょう。

 

アジト:事務所(まあ、わたすも使いますが…)

オルグ:組織への勧誘活動 (“オルグする”のように使う)

機会の私物化:業務を利用して自分の用事をする

総括:いちゃもんから始まるリンチ

  ※元々は「当初の方針どおりの活動ができたかどうかの確認作業」という程度の意味で、現代風に言えば「PDCAサイクル」のC(check)に相当。(wikiより)

被指導部の革命戦士:使いっぱしり

フーセンババア:実力がないのに祭り上げられた女指導者

 

日常生活でも使えそうですね。

それにすても、御本中にはそれほどグロテスクな記述はないものの、山岳ベース(アジト)での総括や寒々しい生活の描写を読んでいると、ブラック企業のアレコレがマシに思えてきます。

占い師はお勤め人時代、仕事について親に愚痴ったことはほとんどないのですが、ちょっと本当に大変だった時期、思わず母おふさにポロリすた時、

「屋根があって雨風が防げて、空調が効いているだけいいじゃない〜」

などと励まされたことがあるのですが、何だかそんな気持ちにさせる感じです。(凄い慰め方だ)

ブラック企業で働いていて、悩んでおられる方はこちらの御本を読んでみたらいいですね。ちょっと気が楽になるカモ鴨長明です。

まあ、比べるものではないのですが…辛い時は自身よりもっと辛い立場の人に目をやるのもありですよね。

 

以上です。

 

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1980年、秋田県生まれ。 一橋大学商学部卒業後、金融会社を経て楽天市場へ入社。その後占い師として独立。これまでに占った人数は、6,000人以上。占い中に受ける人生相談や時事ニュース等を「いけのり通信」にアップするのがライフワーク。

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