話題の本「スパイス、爆薬、医薬品-世界史を変えた17の化学物質-」について綴ります。
とても勉強になる本を読みました。コレ↓
スパイス、爆薬、医薬品-世界史を変えた17の化学物質-
ジェイ・バーレサン、
17の物質(実際に本書内で紹介されている物質はもっとあります)が、どのように世界を動かしてきたのかを、文系でも大丈夫なように解説してくれている歴史書です。
ご丁寧に、化学式とその構成についての解説もついているのですが、
ええ、ええ、そこはちょっと流し読みするとして、(ベンゼン環、懐かしいな…くらいで)
大航海時代、壊血症による水夫の死亡率が鬼高かったのに、かのジェームス・クック船長の船はまったくそれが原因で水夫たちが死ななかった…というくだりが、物凄く面白かったです。
なんとですね、バランスの良い食事と、掃除・布団干し・換気で清潔を保つ!という超基本的なことの徹底で、他の船が船員がどんどん弱って死んでしまっている時も、全然平気だったクック船。
大事なのは「基本をちゃんと」なんですね。
夏の課題図書にでもぜひ。
以上です。
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