いよいよ来ますよ、恐れていたアレの到来が。
A、A、ADE〜♪
エ、エ、エディイ〜♪
あ、数年前に流行ったDA PUMPの「U.S.A.」の替え歌風にしてみました。
ちなみに、ダンスが苦手な人でもちょっと頑張れば、YMCA的に体を使ってADEも表現できます。
えッ?不謹慎過ぎる? アハ。
経産省のワクワクキャンペーンなんてネーミングに比べたら、ナンボもマシなので、無視して進めます(ADEをご存知ない方、後で解説あります)。
第何波だか知りませんが、また陽性者数が爆増しているようですね。
自宅にはTVとして機能している物がないので(TVはYoutube、ニコ動用のモニターと化している)、TVのある実家に帰る度に実感します。
実感させてくれるのは、父ピロシキ。
実は、コロナが始まって以来、父ピロシキには趣味が一つ増えました。
「全日本コロナ感染者数選手権」…
ええ、ええ、毎日、NHKのニュースを見て、
「あそこの県に負けた、今日は勝った!」
と一喜一憂しているという。野球もサッカーも競馬も、興味がない父。
安くて手頃な観戦(感染)系の趣味を見つけられてよかったです。
あ、ルールは簡単です。
① 応援する都道府県を決める。
② 敵対する都道府県を決める。
③ その日の感染者数が少ない方が勝ち。
父ピロシキが応援しているのは、もちろん我が故郷、秋田県。
対してライバル県は、鳥取県&島根県です。
はぁ…?(呆れ)
って感じですが、この2県と秋田県は、全国的に感染者カウントが始まってから、他の都道府県が数を伸ばしてもどこ吹く風、
不動のワースト競い組だったんです。
↓去年のですが、
都道府県別累計感染者数(2021年4月)
ちなみにこれ、秋田県が圧勝の2021年4月吉日のデータです。
ええ、ええ、記念すべき日だったので、ちゃんとキャプションを取っていた親想いの娘であります。
で、今やこんな感じです。
これどう考えてもADEですよね。↓2021年4月再掲。
あ、「ADE」とは、抗体依存性感染増強、簡単に言うと、
ワクチンや自然感染などで体内に作られた抗体(異物と戦う戦闘機)が、かえって、感染を促す、体内の細胞にウイルス君をポン引きしちゃう状況を言います。
おや、厚労省様がまたデマ掲載してる。
貴殿、いったい誰に味方しとんねん!
あ、もっとADEのことが知りたい!という奇特な方は、こちらをどうぞ。
ADE(Antibody-Dependent Enhancement)
抗体依存性感染増強
簡単に言うと抗体がウイルスの細胞への感染を手伝って感染しやすくなる現象。
コロナをからめた解説は大阪大学の研究結果をどうぞ。
研究の背景
前述の通り抗体はウイルス感染防御に重要な機能を担う一方で、ウイルスに対する抗体によって感染が増悪する現象が知られており、その現象は抗体依存性感染増強(ADE)*4と言われている。ADEはデングウイルス等で知られており、一度デングウイルスに感染した後、異なる型のデングウイルスに感染すると、最初の感染によって産生された抗体によって重症化する場合がある。また、コロナウイルスの一つである猫伝染性腹膜炎ウイルスにおいても、ウイルスに対する抗体が増悪因子になることが報告されている。これらの抗体による感染増強には、ある種の免疫細胞が発現しているFc受容体が関与していると考えられてきた。すなわち、ウイルス粒子に結合した抗体が細胞のFc受容体に結合すると、Fc受容体を介してウイルス感染が引き起こされる。しかし、これらのFc受容体を介した感染は、Fc受容体を発現した特定の免疫細胞に限定されるため、体の中の多くの細胞の感染にはあまり関与していないと考えられてきた。
そこで、本研究では、COVID-19患者で産生される抗体の機能を解明するために、COVID-19患者の免疫細胞からクローニングされたスパイクタンパク質に対する抗体遺伝子をヒト細胞に発現させて用意した76種類のスパイクタンパク質に対する抗体の機能を詳細に解析した。その結果、今までに知られていたFc受容体*5を介した抗体依存性感染増強とは全く異なり、ウイルス粒子に結合するだけで感染性をFc受容体非依存性に高める抗体が存在することが明らかになった。
本研究の内容
感染増強抗体の解析
スパイクタンパク質はNTD、RBD、S2から構成される(図1)。COVID-19患者の免疫細胞から同定された76種類のスパイクタンパク質に対する抗体を解析したところ、スパイクタンパク質へのACE2の結合を阻害するRBDに対する抗体ばかりでなく、ACE2の結合性を増加させる抗体がNTDに対する抗体の中に存在することが判明した(図2、以下感染増強抗体)。一方、ほとんどの抗体は、スパイクタンパク質に結合しても、ACE2の結合性に影響を与えなかった。
これらの感染増強抗体は濃度依存性にACE2の結合性を増加させたが、それ以外のNTDに対する抗体にはACE2の結合性の増加は認められなかった(図3)。
さらに、これらの感染増強抗体は、中和抗体によるACE2結合阻害能を減弱させることが判明した(図4左)。つまり、感染増強抗体が産生されると、中和抗体の効きが悪くなる可能性が考えられる。しかし、十分量の中和抗体の存在下では感染増強抗体の影響は見られなかった。また、感染増強抗体は実際に新型コロナウイルスのヒト細胞への感染性を顕著に増加させることが判明した(図4右)。感染増強抗体による感染性の増加は、抗体によるスパイクタンパク質への直接的な影響であり、Fc受容体は関与していない。従って、今までに知られていた抗体依存性感染増強とは全く異なる新たなメカニズムが存在することが判明した。
次に、感染増強抗体の認識部位を明らかにするために、NTDの様々なアミノ酸をアラニンへ置換することによって、感染増強抗体のエピトープの解析を行った。その結果、感染増強抗体はいずれもNTDの特定の部位を認識することが明らかになった(図5左)。さらに、抗体の結合様式を解析するためにクライオ電子顕微鏡法*6にて、抗体とスパイクタンパク質との複合体を解析すると、NTDの下面に結合することが判明した(図5右)。
抗NTD感染増強抗体による感染増強のメカニズムについての解析
抗NTD感染増強抗体による感染増強のメカニズムについて解析を行った。ACE2はスパイクタンパク質のRBDが開いた構造をとると結合しやすくなり、感染性が高まることが知られている。そこで、開いたRBDに特異的な抗体を用いて感染増強抗体の影響を解析したところ、抗体がNTDの感染増強部位に結合するとスパイクタンパク質のRBDが開いた構造をとりACE2と結合しやすくなることが明らかになった。さらに、NTD同士が抗体で架橋されることでNTDが引っ張られ、その結果、RBDが開いた構造をとることが明らかになった(図6)。これらのことから、スパイクタンパク質のNTDはRBDの機能を制御する重要な機能領域であることが明らかになった。
COVID-19患者における感染増強抗体の解析
COVID-19患者における感染増強抗体の解析を行った。競合阻害法によって、感染増強抗体が特異的に検出できることが判明した。そこで、COVID-19患者における感染増強抗体と中和抗体を測定し、その差を解析することにより、重症患者では感染増強抗体が高い傾向が認められた。また非感染者においても感染増強抗体を持っている人が存在することが判明した(図7)。従って、感染増強抗体を持っている人の感染やワクチン投与によって、感染増強抗体の産生が高まる可能性が考えられた。
本研究の成果
新型コロナウイルスに感染すると中和抗体ばかりでなく、感染を増強する抗体が産生されることが判明した。さらに、感染増強抗体が産生されると、中和抗体の作用が減弱することが判明した。中和抗体はRBDを認識するのに対して、感染増強抗体はNTDの特定の部位を認識することが明らかとなった。また、感染増強抗体は重症患者で高い産生が認められたほか、非感染者でも感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。
ーーーーここまでーーーー
…ワクチンでも同じこと言えませんかね。
A、A、ADE〜♪
エ、エ、エーディイ〜♪
以上です。
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そしてこれ、大事なので何度でも貼る。兆候があったら病院行ってくださいね。