話題の本「人体大全」について綴ります。
どうもです。年末年始用にいくつか厚めの本を購入していたのですが、早まって読んでしまったため、早速のご紹介です。
人体大全
ビル・ブライソン
読後感想…
人間の身体の作り…働きと、今この瞬間も体内で動き続けている細胞はじめ、諸々の存在に脱帽、感謝、
そして、深まる謎(どうしてこうなってるの?いや、なったの?誰かがデザインしたとしか思えない、なんなの??)、、、からの
「考えてもしょうがないかぁ〜、なるべく健康な状態を目指そう!」
という感じです(軽薄ですね)。
豆知識好きな人には、特にオススメかもしれない。使えるネタがいっぱい詰まってます。
我が特に「ほぉ〜」となったのは、
●人間一人の原価は▪️万円ほど。
●脳が一万年前よりもテニスボール1つ分くらい小さくなり、頭蓋骨も薄くなっているという。しかも協定を結んだかのように世界中で同時にそうなっている。謎。
● あまり強く鼻をかみ過ぎると鼓膜が破れる。
●喘息の原因はダニ、ペット、煙草、大気汚染などではなく、謎。
●睡眠中、誰もが経験するあの落下する様な感じを■■という。
でしょうか。興味そそられませぬか?
「人体の原価、知りたい!」という方はどうぞ。
というか、↑に挙げた他にもへぇ〜ほぉ〜ヤバいね人体!!って、話が盛りだくさん過ぎて、もう止まらなくなる御本です。
(実際、止まらず深夜まで読んでしまった…)
喘息についてのアレコレもあるのですが、我は酷い小児喘息で、養護学校に通う案まで出た息苦しい幼少期を過ごしており、書かれていた最新の喘息情報は「マジですかい!?!」という感じでした。
母おふさ、イエダニ対策のため、毎日ベッドの下までキレイにお掃除してくれ、季節の変わり目には特にめっちゃ布団干しまくっていたのに…すまぬ。
あんまり意味なかったようです。
もくじです。
第一章 ベネディクト・カンバーバッチの作り方
あなたがあなたでいられる理由/何をしているのかほとんどわからないヒトゲノム
第二章 わたしたちは毎日皮膚を脱ぎ捨てている
皮膚は最高の「センサー」である/皮膚と人種差別/指紋の「万人不同性」の発見/私たちの体は生きた「エアコン」/皮膚微生物という便利な同居人
第三章 微生物との「甘い生活」
人の九割は細菌?/三万年眠り続けたウイルス/抗菌薬の登場/抗生物質と細菌の終わりなき死闘
第四章 脳はあなたそのものである
脳はあなたのすべてである/脳ほどあてにならないものはない/「宣言記憶」と「手続き記憶」/脳と人格は関係があるか/脳が傷つくとどうなるか
第五章 頭のなかの不思議な世界
世界最大の「頭蓋骨コレクション」/「見える」という奇跡/ヘッドホンの使い過ぎにご注意を/嗅覚は私的な感覚
第六章 あなたの「入り口」は大忙し
「食べる」と「話す」と「呼吸する」を同時に行う場所/バスタブ二百杯分の唾液/味覚受容体は口内以外にも存在する/「うま味」の発見/チンパンジーには不可能で、わたしたちしかできないこと
第七章 ひたむきで慎み深い心臓
体内でもっとも「ひたむき」な器官/開胸手術の歴史/血液は何をやっているのか/血液型の発見
第八章 有能な「メッセンジャー」ホルモン
ランゲルハンス島のなぞ/ヒトが過食になりやすい理由/肝臓は数週間で再生する/テニスボール大の結石
第九章 解剖室で骨と向き合う
ヒトは死なないように設計されている/死体が足りない! /骨だって生きている/骨と筋肉と腱の華麗なるコラボレーション/私たちは生涯で二億歩歩く
第十章 二足歩行と運動
二足歩行の代償/旧石器時代の設計と飽食の時代
第十一章 ヒトが生存可能な環境とは
ヒトはワニのひと月分の食糧を毎日食べている/ヒトが居住可能なのは地球の全表面積の四パーセント/アメリカに提供された七三一部隊の研究成果
第十二章 危険な「守護神」免疫
侵入者から体を守る頼もしい味方/臓器移植と拒絶反応/アレルギーという負の側面
第十三章 深く息を吸って
大気汚染は喘息の発作を起こすが発生の原因ではない/タバコメーカーと医学会の熾烈な戦い/六十八年間しゃっくりし続けた男
第十四章 食事と栄養の進化論
ヒトの進化と調理の関係/ビタミンとミネラルの発見/タンパク質/炭水化物/脂肪/飢餓よりも肥満に苦しむ人が多い時代/塩をめぐるパラドクス
第十五章 全長十二メートルの管で起きていること
胃は過大評価されている/胃に穴があいたままの男/薬剤師であるというだけで開腹手術をさせられた男
第十六章 人生の三分の二を占める睡眠のこと
クマは「冬眠」しているのではなく「休眠」している/睡眠中の方が活発に活動する前脳/「体内時計」という発見/睡眠不足がわたしたちにもたらすもの
第十七章 私たちの下半身で何が起きているのか
消えゆくY 染色体/セックスという優れた「生存戦略」/すべての人類の祖先が女性である理由/誤解まみれの生殖器
第十八章 命の始まり
極端に非効率なヒトの生殖/母になることとあの世に行くこと/進化の代償としての難業
第十九章 みんな大嫌いだけど不可欠な「痛み」
どのように痛みを数値化するか/よい痛みと無意味な痛み
第二十章 まずい事態になったとき
どこからともなく現れ、消えていくウイルス/感染症は畜産の発達の副産物である/一番危険なのは進化のはやいインフルエンザ
第二十一章 もっとまずい事態(つまり癌)になったとき
がんは「許可なき自殺」/麻酔なしの切開手術/母親の腹部に放射線をあたてみた医師と物理学者の兄弟
第二十二章 よい薬と悪い薬
盗まれた栄誉/長生きしたければ金がいる/健康な人とは「まだ検査を受けていない人」のこと/過剰医療で得をするのは誰か
第二十三章 命が終わるとはどういうことか
「人を死なせるのはライフスタイル」という時代/わたしたちの寿命は細胞にプログラムされている/人が百十歳まで生きる可能性は七百分の一/アルツハイマー病にお手上げ状態/人が死んだあとに起こること
まあ、年末年始の暇時間にぜひ。
人体大全
以上です。