うらむよりも忘れる方で
いつも眺めている「仏教研鑽会の一言カレンダー(日票式人生読本)」のタイトルが怖い。
「うらみ」です。
激しく同意できる内容のため、まるっと打ち出してみましたので、恨めしい相手がいる方は、噛み締めながらどうぞ。
怨み(恨み)や仕返しの画策をするより、相手と早々に縁を切って、すべていい経験だった、勉強になったなぁという人は、軽く答え合わせ的に。
うらみ
「うらみに うらみを もって したならば うらみの やむこと なし うらみを 捨ててこそ うらみは やむ」
怨みを心に持つことほど、自分の幸福を害するものは無い。ことによっては一生つきまとって、相手よりも自分の心を痛める。そして、双方が損害を重ねる。憎悪は、まったく死と選ぶところが無くなるほど、人生を毒する。
どんなに大きな怨みを、だき抱えていても、今夜命を失ったら、皆放てきして、あすはもう誰に対しても、一言半句の発言権も無くなるのだ。自分自身が、怨みの犠牲になっている。
これを晴らそうと、すること(執着)により、怨みは無くならず、一層大きくなる。例えば、取れる見込みのない貸金は、全部帳消しにする旨、内容証明郵便で相手に申し送れば、請求の権利が無くなる。それでさっぱりする。苦を背負うて行くよりも
『うらみを 捨ててこそ うらみは やむ』
水と油の如く はじき合うことなく 乳と水の様に 和合して 楽しく 生きん打つ人も打たるる人も もろともに
ただ一ときの夢のたわむれ
以上です。
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