人間界に紛れてしまったナマケモノが、偶然手にしてしまった「禅林句集」(柴山全慶) を紐解きます。たった一言が人生をガラリと変えたりするものです。誰かに何かいいことがありますように。
無寒暑(むかんじょ)
寒い時には寒に徹し、暑い時には暑に徹することによって、寒暑を超越せる絶對(対)の境地。
【絶対】
① 他に並ぶものがないこと。何物にも比較されないこと。比較や対立を絶した存在であること。また、そのさま。「 -の真理」
② 一切他によって関与・制限されないこと。無条件。「上官の命令は-だ」「 -の権力をもつ」
ちょっと部屋の温度が自分に合わない状態になると「寒ッ暖房費ケチってません?」とか、「暑くて効率が落ちる」などと口に出してしまう人いませんか。
冬は寒く、夏は暑い。
わかっていることなので、自身の衣服による調整で快適に過ごしていきたいものです。
ここでは、気温(寒さと暑さ)が引き合いに出されていますが、これは気温にとどまらない感じですね。
今回のコロナ禍とか、会社でキツイ上司がついてしまったとか、なんだか自身では如何ともしがたい難儀なシチュエーションになってしまった時など、ええ、ええ、何にでも言えそうです。
「徹する」というのは、じたばたしないで状況に応じて、文句も言わずやるべきことをしようということですよね、きっと。
そうして、徹して徹して徹していたら…悟り(超越)は、急に雷に打たれたようにやって来るのだろうか。
「あほらしッ。もうやめよう」
も、ある意味悟りなのであろうか(これありがちな人、超越ではなく逃げですね…)。
うむ、シチュエーションアレコレに対して、まったく文句が出ない人になりたい。フォレストガンプ的な…
彼は映画の中の人ですが、やって来たものを実直にこなして成功していく様子が、とってもいい感じなのです。見てない方はぜひ。
以上です。
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