禅林句集 |一二三(いちにさん)

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人間界に紛れてしまったナマケモノが、偶然手にしてしまった「禅林句集」(柴山全慶) を紐解きます。たった一言が人生をガラリと変えたりするものです。誰かに何かいいことがありますように。

 

いけのり

一二三(いちにさん)

 

アイウエオの如し。あるがままそのまま。理屈では届かぬ境地の一表現。

 

長らく人間界に属しアレコレと活動をしていると、「迷惑行為だ…」とちょっと距離を置きたくなるような行動をとるホモサピエンスに出くわすことがあります(あ、ここでは自分のことは、全部棚に上げます。じゃないと何も書けません故)。

 

そんな時、その人はそういう行動をとるのが常の人であり、ええ、ええ、”そういう人”なのだと納得できるようになると、こちらもそれほど心がささくれ立たない(あ、またきたね的な受け止めができる)。

これぞまさに、人間関係における「一二三」の境地…(と勝手に言ってみる)。

こうしてテキスト化すると、なるほど他人のアレコレに対してイチイチ反応せずに、ありのままに受け入れたらいいのですね、などと分かった気になってしまうものの、実際問題、全て受け入れるのは難しい。

自身、先日も全然急ぎの要件でもないのに早朝電話してきたり(私は電話が苦手)、休み明けでいい要件を休日に連絡してくるホモサピに対して(私はCCだったので実害はなしですが)、心の中ではあるものの、川平慈英&逆林先生してしまった(「ムムッ??それ、今じゃないでしょ?」という怪訝表現)。

がしかし、これは降ってきた雨に怒りの矛先を向けるのと一緒だ。

気象現象に対して都度、ムムッムムッとしてたら、ただのいっちゃっている人である。

故に、何かアレだなという対応をされても、一呼吸おいて、

 

「一二三、そういう人だし」

 

と冷静に対応していきたいものですね。

反応してしまう自分が未熟なのだ。

 

おや、よく考えたら「一二三」って、猪木のキメ台詞ですね。猪木氏やっぱりすごいな。

 

以上です。

 

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