今回はウイルスの名前の由来についてです。
ウイルスの名前の由来がひどい
諸説あるのですが、有力な語源はラテン語の 「毒、粘液」(もっと詳しく言うと、「いのちをもたらす液」「死をまねく毒」)です。
ウイルスは元々、私たちからしてみたら生き物に病気をもたらす「毒」の働きを持つサムシング(液のようなもの)として発見されたため、このような名前が付けられました。
しょうがないのですが、自分の名前が「毒子」「毒男」だったらどうでしょう。ちょっと嫌ですよね。
ちなみに、「ウイルス」という言葉自体には結構長い歴史があり、なんとギリシアの時代(紀元前400年前後)には、既に使われていたそうです。
「医学の父」として有名なヒポクラテスが、病気はウイルス(病毒)とミアズマ(瘴気)という二つの毒によって起こると述べています。
蛇の毒や狂犬病にかかった犬の唾液のように、目に見える毒のことを「ウイルス」と呼び、汚い水たまりや動物の死骸・人の死体などから出る、目に見えない気体の毒のことを「ミアズマ」と呼んでいたそうです。ウイルスはこんな昔から「病気の素」とされていたのですね。
がしかし、ウイルスの正体を知ると、この名前自体が間違いであることがわかります。ええ、ええ、本シリーズで徐々に紐解かれていきますが、ウイルスはただの毒じゃないぜー。
今回のおすすめのウイルス本
我がこれまでに読んだ中から、選りすぐりのウイルス関連本などをご紹介します。今回はこちらです。
ウイルス・プラネット(カール・ジンマ―)
ウイルスについてカジュアルに書かれた本です。ワイワイとした感じで、楽しく読めると思います。ぜひぜひ。
以上です。