1月2日 | 失敗した時の考え方

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人間界に紛れてしまったナマケモノが、ハッとしてグッときた人間界のアレコレをお届けします。たった一言が人生をガラリと変えたりするものです。誰かに何かいいことがありますように。

 

いけのり

それはとりあえず

やってみた結果

次うまくやるための教訓

 

行きつけの中華料理店が正月休みだったため、ちょっと冒険して前から気になっていた中華料理屋さんに入ったというある友人の話。

そこそこ広い店内。ランチでもディナーでもない曖昧模糊とした隙間時間だったため、ひとりでも4人用のボックス席に通してもらえた。

テーブルのど真ん中にあった豪華絢爛な感じのメニューを手に取った瞬間、

「ウッ…」

となった友人。

 

「一体何があったんです?」

「メニュー(とテーブル)に麻婆ソースのようなものがベチャッと付いていたんです(泣き)。」

 

指が赤い色した謎の油でオイリーに。しょうがないのでおしぼりが来るのを待つ。

がしかし、、待てど暮らせど来ない…と思ったら、おしぼり(と水も)はセルフだったそうDEATH。

自ら取ってきたおしぼりで、ベタベタのメニューと、ついでにテーブル全体も拭く。

…なんか小姑みたい~と思いつつ、体が勝手に動いてしまったそう。

そして、拭き終わった後のおしぼりには、適度に汚れがついていたという。そう、拭いてよかったのだ。

 

メニューを開き、当たりハズレの少ない五目麺と副菜の2点盛りを頼む。

あ、そうだ、、さっきおしぼりに夢中で水を持ってくるのを忘れていた。

水を取りに行き、重ねられているグラスを手にしたところ、…うむ、ちょっと汚れが気になる。まあ汚れというか、簡単に取れそうな水垢が付いていた。

 

「アンタ、どんだけ神経質なんだ…そんなんじゃ神経衰弱しちゃうよ!」

 

という心の叫びをおさえて友人の話を聞き続ける。

ウェットティッシュでグラス全体を(口に付くあたりは特に念入りに)拭き、氷を入れて水を注いで、席に向かった友人。

友人以外のお客さんは、初詣帰りとみられる家族が3組。

皆、黙々とほぼ会話なくご飯を食べている。

「きっと疲れているのだろう…」

ええ、ええ、確かに初詣というのは疲れるものです。

寒いし混んでるし、子供を連れて行くと途中で飽きちゃうし。

グッタリした家族連れを遠い目で見ながら注文したブツを待つ。

「お待たせしましたぁ〜」

来たッ!

「あ、…ちょっと小さいな(心の声)」

…残念ながらいつもの中華料理店の五目麺の7/10くらいの量しかなかったそうです。

いつものお店の量が多過ぎるという可能性もなくはないですが…というか、あなたもう量じゃない歳でしょう。と思っても口には出さず話を聞き続けます。

一緒に来た副菜の方は、なんかお皿の縁が本料理とは多分関係のない油で汚れているのが照明の加減で見て取れた。

せっかくグラスを綺麗にしても、何の意味もなかったカモ鴨長明と思ったものの、ここでも口に出すことなく話を聞き続けます。

「味はどうだったんです?」

「味、、、私って何食べてもおいしいんですよね。ええ、ええ、普通に美味しかったです。」

がしかし、もう二度と行くことはないであろう…という占いの結果が出ました。

 

「その人、正月早々、失敗だったのでは?」

 

と思ったそこのあなた!いいえ、これは失敗ではないのです。

そもそも、失敗なんてものは世の中には存在しないのです。友人は、

「そうか、ここはそういう感じなのか…」

という新しい知識をゲットしたまでなのです。

次はそうならないようにするための、よりうまくやるための知識を…ええ、ええ、教訓とでも言いましょうか。

 

というわけで、この中華料理屋さんに限らず、人間界は飛び込んで実際にやってみないとわからないことしかないので、妄想や想像、勝手な不安などを抱いてストップするのではなく、今年もどんどん新しい所に飛び込んでいきましょう(まとまりましたね)。

 

以上です。

 

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