どうもです。「ダブルバインド」って言葉の響きが、なんかカッコよさげ〜と思って記事を読んだら、…あまり素敵な意味ではありませんでした。
企業不祥事がなくならない理由は「ダブルバインド・コミュニケーション」
トップが人事部に、厳罰が下るような規則やルールにするよう命じ、そのように規則が改訂され、従業員にもそのことを周知していたとしても、直属の上司や関連部署の上役が、出荷遅れやコスト増で低い人事評価になるのを嫌い、「何があっても納期を遅らせるな」「コストが上がるようなことはするな」という雰囲気を醸し出していれば、部下はそう簡単に逆らえない。
あえて口に出して指示されなかったとしても、上司の意向を忖度するのが優秀な部下と評価されることがままあるのは、世間を騒がせた公文書改ざんという世紀の不祥事がよく表している。
この、忖度さえもさせてしまうようなコミュニケーション手法を、心理学用語で「ダブルバインド・コミュニケーション」という。
ダブルバインド(double bind)とは、日本語では「二重拘束」と翻訳され、「二つの矛盾した命令を受け取った者が、その矛盾を指摘することができず、しかも応答しなければならないような状態」を示す。
一方では、「コンプライアンスを徹底し、決して不正をしてはならない」と、トップが命令する。他方では、「納期は厳守しろ」「コストは上げるな」と、上司が命令する。上司も予定通りに出荷できなければ自分の立場が危うくなるので必死なのだ。
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「ダブルバインド」=「二重拘束」、ご理解いただけましたか?
ちょっとイマイチ、、、難しい…という方のために例を挙げておきますね(至れり尽くせり占い師)。
上司「目標絶対達成!」
労務管理部「早く帰って、残業しないで、有休消化もしてください」
⇨部下…あんな目標値設定されたら、帰れねーし、休めねーわ。
クライアントA「(ページのデザインで)ここ目立たせて」
クライアントB「こことここも!」
⇨デザイナー…全部死ぬ(目立たなくなる)予感。。。
上司「休日はゆっくり休め」
同じ上司 :休日なのにLINEしてくる
⇨部下…どっちやねん!
クライアント「予算下げたいんだよね、今までと同じクオリティで」
⇨業者…バカ言ってんじゃないよ。
クライアント「量増やしてくんない? 予算据え置きで」
⇨業者…寝ぼけてるんですか?
上司「細かいことでも確認して」
同じ上司「そんなこと自分で判断しろ!」
⇨部下…どっちやねんッ!
どうですか? 覚えがありませんか? こんな矛盾だらけのシチュエーション。そして、、、
こんな矛盾する内容の圧力が日常化しているような会社など辞めてやる!と言える者は、さっさと転職していく。しかし、会社は辞めたくない、辞められないと思っている者は、精神が混乱し、苦しみ…
ええ、ええ、矛盾に対してあまりにも納得がいかず、脳内が混乱から錯乱状態になる前に、落とし前をつけるか、何らか手を打ちましょう…会社って小さな箱ですよ。
以上です。