本 | 「現役弁護士が司法試験を解いてみた」時代に即していない試験内容って、そりゃないよう〜

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どうもです。いつもお世話になっている、いや、我がお世話する時もある、とある敏腕弁護士さんの岡田和樹(OKD68)氏の出版記念パーリー(共著)に行って来ました。

 

(↑ 2018年10月26日読売新聞のOKD氏)

 

岡田和樹氏のファームのサイトはコチラ

Vanguard Lawyers Tokyo

 

そして、出版されたのは、こちらのご本です。

現役弁護士が司法試験を解いてみた: AI時代にこれでいいのか (GENJINブックレット)

 

 

「手書き、早書き、時代錯誤・・・。これでいいのか法曹養成。」

 

この煽る感じのキャッチからなんだかワクワクしませんか。

ええ、ええ、司法試験とか法曹養成とか、わたすには全く関係のない世界ではあります。が、わたすの心の師「ミナキの帝王」の萬田銀次郎氏について言及させていただきますと、銀次郎の君はですね、六法全書全部読んで丸暗記してます。

最新の金融絡みの判例も全て頭に入れ、ヤミ金街道歩いておます。凄い殿方なんでおます。(漫画でしょ?)

ええ、ええ、ヤミ金業界も今はドンパチやらずに司法戦争ですので。いかに賢く法の抜け穴を活用できるかできないかで、生き死にが決まってしまうインテリヤクザな世界なのです。

 

詳しくはこちらの「ミナミの帝王 ヤング編 金貸し萬田銀次郎 [DVD]」で。

 

で、本書の中で我らがO大先生は、実際に最近の司法試験試験を解いて採点をしてもらったところ、なんと10点だったそうです。

ええ、ええ、O大先生は現在も名だたる企業をクライアントに持ち活躍している、泣く子も黙る大御所のため、

「それって10点満点とか15点満点中ですか?」

と思ったところ、、、なんと100点満点中だという。

ちなみにO大先生は、都内の一流法科大学院で先生をしており、そこの生徒さんも試験に挑戦したそうなのですが、なんと生徒さんの最高得点は80点だったそうです。

この結果を聞いて思うことは、きっと次の二つでしょう。

 

  1. トンビがタカを生んだ (しくじり先生が優秀な生徒を輩出)

2.司法試験が実情(実務)に即してない内容である

 

O大先生のやり手っぷりを存じ上げているわたす的には、99.9%の確率で2.の印象を受けたのですが、ご本人様が自ら、

 

「S先生(←採点者)の採点がおかしんじゃないか」

「問題がおかしんじゃないか」

 

と吠えている様子を見るとですね、気持ち、1.の方に1票入れたくなるのは否めない感じですね。

 

 

いやしかし、やっぱりどう考えても2.のようなのです。

多分ですね、萬田銀次郎が解答してもへんちくりんな点数に落ち着く予感がします。

 

現状の司法試験の内容も制度そのものも実情に合ってない。

実情どころか、今後目指して行きたい司法国家のあるべき姿に合っていない。

世の中が進歩して行く分、流れに乗れてないということは相対的には退化していると言ってもいいかもいれません。

 

本書にはそんな法曹界への問題提起がマジメにちゃんと書かれておりますので、気になられた方、法曹関係者の方はぜひ!

 

【内容紹介】

裁判官、検察官、弁護士になろうとする者に対して、その必要な学識および能力を判定する司法試験。しかし、知識量のみで合否を判断しているのではないか、筆記速度を試す早書き試験ではないか、実際にはありえない事例と、法曹実務とかけはなれたものとなっている。そこで、監修者でもある久保利英明弁護士、岡田和樹弁護士をはじめ数十人の弁護士が実際に司法試験と同じ条件で、司法試験を解いてみた!実務の一戦で活躍する弁護士たちが現在の司法試験に合格することができるのか!?司法試験の実態についてホンネで議論をしたシンポジウムを書籍化。

 

ちなみに、司法試験の合格者数の点から言うと、真っ当な司法国家として国力を維持していくためには、毎年3000人くらい弁護士さんが生まれて当然のところ、難易度の高杉晋作な司法試験のせいで現在1500人くらいにとどまっているそう。

半分ですよ。

 

で、そんな状況を危惧するグッとくるお言葉が本書の中にありました。

 

「富士山が高いのはすそ野が広いからです」

 

いや、本当そうですよね。すそ野を広げないとレベルも上がらないですよね。大海原に出た後の淘汰が大事ですよね。

 

ええ、ええ、おかしなことにはおかしいと言えるバランス感覚の優れた弁護士集団の皆さん!

閉ざされて神格化されている法曹界のブラックボックスを破壊的イノベーションでクリアにできるよう、これからも頑張ってください!(最後は今風の横文字でまとめてみますた)

 

以上です。