どうもです。8月は15日が言わずもがなの終戦日、また、北方領土返還要求運動強調月間であることから、街宣車の活動が活発化する月です。
うちの近所(靖国神社、霞ヶ関周辺)は、平日休日関係なく、宇宙戦艦ヤマトのテーマ・軍歌と怒号が交互に飛び交い、相当騒がしい感じなのですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
そんな中、 本日ご紹介したいのが堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)」です。
堀栄三氏は、⬆︎の帯にもある通り、戦中は大本営情報参謀、戦後は自衛隊情報室長を務めた「情報のプロ」。
日本全体の情報リテラシーの低さ、情報軽視の現状に危機感を抱いている某やんちゃ教授から軽く勧められ、へぇ〜と軽い気持ちで読んでみた次第です。
ええ、ええ、軽い気持ちだったのですが、、、言い回しが難しかったり、ちょっと漢字が多くて若干脳に疲れが…クラクラ…(おいしっかりしろ!)。
一部紹介しますと、こんな感じです。
第二課に入った堀は直ちに 、第二課総括班長に当課生えぬきの松延幹夫少佐 、総軍との連絡と対米情報担任を一木千秋大尉に 、航空情報担任を溝口護中尉 、兵要地誌担任を平栗正男中尉 、印刷担任を朝日中尉 、報道部との連絡担任を吉原重久中尉 、庶務と文書資料整理を松浦中尉と針ヶ谷正之中尉の担任として 、警備情報から作戦情報に態勢を切り換え 、中原中佐は第二課長であると同時に 、従来からの謀略 、防諜 、治安警備の専門将校と特務機関を握って 、専ら秘密戦情報を担任してもらうようにした 。また航空参謀には 、九月以来是松俊夫少佐が作戦 、情報両課を兼務していた…
ずっと読んでいると脳が結構疲れるのですが、筋トレで筋肉つける時、「疲れた!辛い!もう限界!」って状態の時に筋肉がつくのと一緒で、
この御本も脳が疲れたところに無理して読んでいたら、何だか価値が倍増すた御本でした。
ちょっとAmazonの内容紹介も引用すておきまっすね。
【内容紹介】
情報を扱う全ての人へ。先人の貴重な教訓に溢れた名著。
「太平洋各地での玉砕と敗戦の悲劇は、日本軍が事前の情報収集・解析を軽視したところに起因している」
―太平洋戦中は大本営情報参謀として米軍の作戦を次々と予測的中させて名を馳せ、戦後は自衛隊統幕情報室長を務めたプロが、その稀有な体験を回顧し、情報に疎い日本の組織の“構造的欠陥”を剔抉する。
戦史ファン、歴史ファンはもちろん、現代のビジネスパーソンに最適。
「企業の方々が読まれる場合には、戦略は企業の経営方針、戦術は職場や営業の活動、戦場は市場(マーケット)、戦場の考察は市場調査(マーケティング・リサーチ)とでも置き換えて読んでくだされば幸甚である」(まえがき)「太平洋各地での玉砕と敗戦の悲劇は、日本軍が事前の情報収集・解析を軽視したところに起因している」―太平洋戦中は大本営情報参謀として米軍の作戦を次々と予測的中させて名を馳せ、戦後は自衛隊統幕情報室長を務めたプロが、その稀有な体験を回顧し、情報に疎い日本の組織の“構造的欠陥”を剔抉する。
あ、大本営情報参謀とかタイトルにありますが、内容紹介にもあるように、決して、大日本帝國を支える情報部隊(内閣府辺り?)の方々のための内容ではないです。
時代と世代を超えて、この人間界に生きる多くの人に情報とはなんたるかの理解とそれらへの取り組みが本気で必要と目を覚まさせてくれる御本です。
ちなみに、頭に残った名言は「形だけを見てはいけない」…
うむ、マーケットという名の戦場(いくさば)で、企業戦士とすて働くお勤め人の皆さん、というか、それを先導する経営者の皆さん、必読の書カモ鴨長明。
敵と戦っていくために「情報」がいかに大切かの真理が書かれています。
ああ、あと、情報に関する事以外にも色々真理が…
こんなのとか⬇︎
⬆︎お勤め人時代、こういうこと常に思っていた占い師です(おや、某企業の英語化批判?)
現場を知らない上層部達の机上の空論で作られる精神力のみの作戦。
それに従うしかなく玉砕に追い込まれる兵隊達…
イケテナイ企業の姿と一緒だ。
今日の右翼の方々の合いの手じゃないですが、「そうだそうだ〜」となると思います。本当読んでほしい。
まあ、ここまで鬼オススメすても、買って読まれる方って100人に1人いるかいないかなのですが(アフィリエイトのクリック率を見ると)、
多分その御方は「普通ではない」選ばれし方であろう。
ぜひ読破すて、情報戦争で敗れたがための日本の大敗の教訓を日々の生活に、ひいては人生に活かしていただけたら幸甚に存じます。
えッ?文体が堅い? 今日の午後ずっとこの本読んでたせいですね(影響を受けやすい人)。
ちなみに、真面目になり過ぎたので最後に下ネタですが、ここの記述読んでピンと来た方は日本画通ですね。
答えは コチラ に。ムフフ。
以上です。