山の日スペシャル。山登りする方もしない方にも…どうでもいい山岳記

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どうもです。今日は山の日。

もうかれこれ20年以上前になりますが、我はJK時代、当時は珍しい山岳部員でした。

「当時って言うか、今も十分珍しくないですか…」

ええ、ええ、今はほら、少し前に「山ガール」とか言って、山登りするキラキラした女子が流行ったじゃないですか。

当時(1996年)は、全然ッそんな気配はなく。

10年早過ぎた山ガールって感じですね。(ひゅ〜)

山岳部はやや男臭い部ではあったものの、普通に暮らしていたら経験できないことをたくさん経験できた故、入ってよかったなぁ〜とよく思っている。

 

20年経過した今でも、冬山登山の際に宿泊した山小屋の中から見た、山脈が満月に照らされている雄大な様子や、

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南アルプスの縦走中、テントを張った山の頂上で見た、今にも落っこちて来そうな大粒の星空、

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10月の鳥海山の頂上付近から見た、絵の具で塗り塗りすたような、絵本に出て来そうな赤・黄色・オレンジなどなど、、、色とりどりの紅葉、

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忘れられない…

 

なんてぇ〜そんなきれいな思い出だけではないのが、山の世界…。

封印しているどうしようもない思い出もたくさん。

 

そこで、今日は山の日スペシャルと題して、懐かしのどうでもいい山岳部ネタを送ります。

山登りをされる方、これから始めようかな〜という方は必見です。

 

では、はじまりはじまり〜

 

ー真夏の北アルプスで異臭騒ぎの巻ー

 

あれは忘れもしない、、夏の北アルプス…(Yamakei Online)

 

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我々、秋田高校山岳部の夏合宿では、一人一スイカを担いで縦走し、各頂上でスイカをいただく、という謎の習わしがありました。

あ、ちなみに「縦走」とは、山脈の高い所まで登り、その後尾根に沿って高地(頂上)を移動していくことです。

一週間近い合宿、着物(特に下着靴下、セーターはかさばる)も食料も水も、というかテントもゴアテックスもトランプも…ありとあらゆるもの一週間分をパッキングして、

さらにスイカ丸ごとなんて…死ぬ。

ええ、ええ、荷物は合計20kgほどになるのです。

肩凝っちゃう〜(実際、肩コリじゃ済まない)。

それを背負って一週間ですよ。ぐへ。

 

あ、ここで登山ビギナーの皆様のため、殺人的に重たいリュックの担ぎ方について、解説をしたいと思います。

 

リュックを地上から30-50cmくらい高い所に配置し、肩紐に両腕を通したら、

「よっ、、こ、、ら、せ」

くらいのリズムで、バランスを取りながらゆっくり立ち上がるのがオススメです。

 

ええ、ええ、私には見える…

勢い良く立ってしまった時、荷物の重みで頭から後ろに倒れ込んでしまう様子が(見えるっていうか、経験者)。

 

で、高校時代から身長170cm、ガタイは他の殿方部員より全然よかったものの、一応姫君ということで、私のスイカは2日目の山頂で消化され、

 

「肩の荷が、下りた…(森本レオ風に)」

 

残りの日程は、殿方達がスイカを背負って縦走続行です。

で、ここでちょっと話は飛ぶのですが、、、縦走中はお風呂に入れません。

がしかし、自慢じゃないですが、あまり体が臭くならない自分(って思っているのは自分だけか…)。

ちょっとカラダがペタペタし、お風呂入りたいなぁ…と思うくらいで、他人に迷惑をかけることはなかった。

のですが、、、ええ、ええ、部員の中には、物凄い汗臭い、、というかその領域を超え、酢の物の製造工場でも近くにあるのかな…(山中にあるわけないよ!)

と錯覚を起こしてしまう程、芳(かぐわ)すぃ〜部員がいたんです(ヒドイね)。

昔のこととは言え、名前を出すのは忍びないので、A君としましょう。

山登りの際、山道はだいたい細長い一本道故、皆で縦に列をなして歩くのですが、A君のあまりの臭さに鼻が曲がりそうになり、A君の直後ろ(ちょくうしろ)を避けるのはもちろんのこと、なるべくA君の先を歩くよう、地味に調整していた占い師。

ちなみにほかの部員達はとっても性格が良い空気の読める人達ばかりで、皆、A君の異臭に気が付いていたものの、、誰もそれを口にしていなかった。故に我も黙っていた。

そんな中、合宿も終盤を迎え、最後のスイカが割られる日がやって来た。

 

最後のスイカを運んでいたのは、A君。

A君の汗の臭いがスイカに染み付いてないか、、ちょっと心配になる占い師(と多分他の部員達)…

リュックサックの中から出てきたスイカは、妙な施しがなされていた。

 

実はA君、最終日担当ということで、スイカをとっても丁寧にパッキングしていたのです。

大きめのビニール袋に入った状態のものをガムテープで何重にもぐるぐる巻きにするという、、

意味あるんだかないんだか、ちょっと謎な保護の仕方…狂気すら感じた…そして、、、

 

「わーい、スイカスイカ〜」

 

と出てきたぐるぐる巻き状態のスイカに近付いたその時、鼻のいい占い師は、脳天を突き破るような異臭を感じた。

 

ええ、ええ、スイカがぐるぐる巻きのパッケージの中で、割れて腐っていたんです。(チーン)

 

いつ腐ったかは謎ですが、、中身を見た部員たちによると、、だいぶ初期の方で逝ってしまっていたのではないか、、、とのことです。

 

ちなみにA君、ちょっと鼻が詰まったような声をしている殿方だったのですが、そもそも鼻が悪く、異臭に全く気が付かなかったという。

あ、そうそう、この人、凄い変わった人で、、道端で拾ったエロ本を家に持ち帰った後、罪悪感か何かが芽生えたのか、自宅マンションの窓から衝動的に投げ捨てたという、ある意味レジェンドな殿方です。

その後、腐ったスイカは、事故処理班によって施しがなされ何処かに散りました…(山に廃棄はダメだと思うのですが、、、もう時効)

 

A君の異臭は止まり、後ろを歩いててもそれ程は鼻に刺激がなくなったという。

ええ、ええ、汗3割、スイカの腐敗臭7割 位の割合だったようでした(それでも3割の異臭は残る…)。

どうでしたか、、他にも下山後、鍋を一つ洗い忘れて1ヶ月後に発見され、そのまま部室付近の何処かに埋められた事件や、当時流行ったエヴァンゲリオンに頭が侵され、部員たちが次々と退部する事件など、、1回じゃ書ききれないため、山登りファンのために、また続編を書きますね。ムフフ。

ここにも占い師が…

 

以上です。