赤坂カフェ@夕ドキ
「いけのりさんッ!!!」
「ど、どないしました」
「誰かいい人紹介してください!!!」
「えっ」
「もう本当にいい人いなくて(涙)」
「この間、二人の殿方の間で揺れていたではないですか」
「うぅ、それが…どっちもやっぱり選べなくて」
「そんな。二つでも選べないのに、いたずらに選択肢を増やしてどないするのです。あああ、でも、そうか、、、確かに微妙に難しい選択肢だったんですよね…」
「…これ聞いていいのかわかりませんが、いけのりさんなら、どっちの人にしますか」
「うむ・・・」
問題の2択の君は、(まあちょっと脚色はしてますが)
A.俳優で食べていくことを夢見て、定職につかず、ご飯はいつも割り勘か姫君持ち、日々バイトに励む32歳の君。でも大好き。
B.大手企業の経理部、出世街道まっしぐらかどうかは未知数ですが、堅気な感じで姫君に財布は開かせない34歳の君。でもまあまあ好き。
いったい、どちらをお付き合い相手に選びますか…殿方も姫君になったつもりでぜ、ぜひ妄想を。どっちもどっちで選べんナリ~と適当な回答をしたものの、取り急ぎ、「ずっと一緒にいたいナリ」度数が高い方を選んだらいいと回答してみた適当風占い師いけのりです。
一緒にいたくない人とは、時間共有できんナリ。ご相談者様は、本能的にはAさんを好きのようなのですが、お給料が安定しないので、やっぱり一抹の不安が。。。とのことです。結婚を見据えた場合、家族にも言いづらい。
ええ、ええ、一抹どころか何抹も不安残りますね。占い師めも、収入が安定しない殿方をおいそれと大事なご相談者さまに薦めることはできんぜよ。で、そんな時にBさんが現れて、はてどうしたものかと。
でも、そんなに好きでもない人と一緒にいるのを薦めるのも、これまたちょっと違うと思うナリ~。すごい、昔のトレンディドラマみたいな展開ですが、
恋愛相談にのっていると、結構似たようなご相談多いです。でも、どちらかというと気持ちを重視したい占い師、一旦、物理的なもの、条件等を全部抜きにして、一緒にいたい方を選んでみる…でDOでしょうか。
条件なんて、いつ崩れるかわからんのです。
収入が不安定で、、、って思っていた俳優の君ももしかしたら、偶然端役で出た作品で注目されて一躍大スター!時の人になるかもしれないし、将来安泰と思われていた経理の君も何処かで間違ってキャバクラなどにはまってしまい不正経理に手を染めて会社から追い出されて路頭に迷うかもしれないし。
…よくありそうでないお話ですね。TVでは見ますが。あ、条件の話で、ええ、ええ。気付いちゃった人いますね。そう、なんと「ずっと一緒にいたいナリ」度数という条件も全然変わることがある!ということです。こ、怖い!でもこれはまさに、、、「にんげんだもの」の世界です。だから、最初に「取り急ぎ」と一言おいてた占い師です。
ええ、結局ですね、どっちを選んでも一緒なんでしょうか。達観している知り合いのおばさまがよく言ってました。
「のりこちゃん!誰と結婚しても同じよ!」
ええ、誰を選んでも、結局は自分次第とも取れますが、でも、何かこの言葉には寂しさが感じられる気がするぜよ。同じじゃない、この人しかいなかったと思いたいメルヘンいけのり。究極の選択をするのって難しいナリね。ムフフ。
あ、ちょっと今、隣でお赤子のおむつを取り替えている友人を見て閃きました、ええ、こうしましょう。そうですね年を取ったら、介護なんかも出てきてお相手のおむつを替えてあげる時が来るかもなので、いいですか、どちらの殿方がいいか迷った時は、
「50年後を妄想して、おむつをかえてあげられる方」を取る。
…あ、、変なお店とか想像しないでくださいね。