TOP | ささやき | 記事一覧 | お問合せ

【読書】「サピエンス全史」これを読むと色々な意味で解放される。キーワードは「思い込み」「虚構」「詐欺」

サピエンス全史
◆レビュー

 

どうもです。寝正月を決め込み、手を付けられないでいた本達を読み読みしています。そんな中、とってもオススメしたい本が。「サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福」です。

 

↓レビュー一番多いのが上巻なので、上巻のリンクを貼ってますが、上下巻です。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福(ユヴァル・ノア・ハラリ 著)

 

サピエンスとは、言わずもがな、わたすたち「ホモ・サピエンス」のことです。

この御本は有史以前からのサピエンスの歴史について紐解いているのですが、いちいちハッとさせてくれる内容になっていて、ちょっと長いし(上下巻600ページ)、一見難しそうなのですが、全サピエンスに読んでもらいたい本です。

コレを読んでから居酒屋トークしたら、物凄く深いぃ話ができる予感です。

あ、そうそう知ってますたか、人間って哲学的な話をできている時、多幸感が増すそうですよ。

故に居酒屋トークも、上司の悪口やロクでもない仕事相手の話などより、サピエンスについてあーでもないこーでもないと語りませぬか。

 

世界史を学ぶことは自分には必要ナスッ! と拒否して生きてきた占い師ですが、人間史は興味をそそられますた。

人間が人間のことをよく知らないで生きているのは勿体ないというか、皆コレ読んで知った方が視界が開けていいカモ鴨長明。

きっと解放されて開放します。…押し付けはしませんが。

 

キーワードは思い込み、虚構、詐欺。

 

ええ、ええ、我々が生きている世界(人間界)は、それぞれ人間の想像力というか妄想力というか、信じる力、すなわち「思い込み」でできているというのが最大のポイントです。

そして日々行われていることは、その上に成り立つ「虚構」「詐欺」と言っても過言ではない。

えッ? 話が難しい?

 

例えば、貨幣。

我々が使用している1万円札というお金の原価は20円。これを「1万円」だと信じて使っているのです。いつも不思議ですたが、やっぱり不思議だ。

金本位制が取られており、金が価値を保証しているものの、金そのものは金属としては鉄と違って柔らかいし壊れやすいし実用的ではまったくない。装飾にしか使えないようなものです。これに保証されている貨幣システムは虚構だ。

ええ、ええ、最近はイケハヤ氏もオススメのマイニングに裏打ちされるビットなコインもありますが、あれも虚構だ。共同で「価値がある」と信じる力の上に成り立ってます。

 

さらに言うと性差。

殿方偏重(一部では姫君偏重)の政治、社会制度、文化などは妄想力のなせる技としか言いようがない。ちょっとした染色体の違いなのに、女性なんてつい最近まで選挙権もなく、昔っから歴史の表舞台にはほとんど出てこなく、一人前扱いされてこなかったという。DNAを後世に残すための培養機器、出産育児マシーンのような扱い。今はいい時代ですね。

 

また、狩猟生活から農耕生活への移行はサピエンスを本当に豊かにしたのか。

こちらはおもしろい説が書かれていてですね、実はサピエンスは「小麦に操られている」のではないかという。

漫画にしてくれている方がいたので、見てみてください↓

 

人類が小麦に騙された日

 

せっせせっせと小麦栽培のために生きる奴隷になっていたんですね。面白過ぎる。

こういうのって、周り見渡せばたくさんあるかなと思い。

自己実現という名の下、会社に安い給料で働かされて健康害してサヨウナリ〜とか、毎朝床拭きしている自分、そこまでキレイにした先には特に何もないのに掃除のために身を捧げているような…とか。

特に何もないというか、キレイ過ぎると細菌やウィルスに弱くなる説もありますしね。

 

あああ、あと話は逸れますが、手紙からメールへの移行についても書かれていて、こちらも日々感じていたことですた。

手紙の時は出すのが手間なので、大事なことだけやり取りする。

メールやメッセンジャーなどは手間がかからず楽。

ではこのメールやメッセンジャーが我々を楽にしてくれたのかというと逆。

楽にメッセージを送れるようになると、どうでもいいことまで送れちゃうため、件数が増えてかえって手間が増えるという…

占い師は少し前にこれに気が付き、やり取りは大事なことだけ、なるべく数少なで済ませようと奮闘中ですが、、会話になってしまうと無下にしているような印象になるため、なかなか難しいですね。

 

って、何だかんだといつも通りの浅い話しか書けませんですたが、御本の中には深いネタが詰まっているので、冬の夜長(?)にぜひ。

 

あ、内容紹介ともくじを忘れてますた。こちらです。…もくじ読んでるだけでソワソワしてきた方は本当ぜひ。

 

内容紹介

三つの重要な革命

私たち現生人類につながるホモ・サピエンスは、20万年前、東アフリカに出現した。その頃にはすでに他の人類種もいたのだが、なぜか私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いた。40歳のイスラエル人歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』は、この謎を三つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かす。

たとえば、サピエンス躍進の起点となった認知革命はおよそ7万年前に起きた。原因は遺伝子の突然変異らしいが、サピエンスは柔軟な言語をもって集団で行動できるようになり、先行する他の人類種や獰猛な動物たちを追い払った。この認知革命によって獲得した〈虚構、すなわち架空の事物について語る〉能力は神話を生み、大勢で協力することを可能にした。後に国家、法律、貨幣、宗教といった〈想像上の秩序〉が成立するのもここに起因している。

文理を問わないハラリの博学には驚くばかりだが、レトリックの利いた平易な文章も魅力のひとつだ。そんな彼の知見と表現力に導かれ、私たちは三つの革命や壮大な文明史を再認識するだけでなく、人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれない〈超ホモ・サピエンスの時代〉についても考えることになる。私たちが生みだした、私たちにそっくりのサピエンスがこの世界を支配する時代の到来……ハラリは最後にこう書いている。

〈私たちが直面している真の疑問は、「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない〉今、読まれるべき本である。

 

【ビジネス書大賞2017 大賞受賞】

【ビジネス書グランプリ2017 リベラルアーツ部門 第1位 】

なぜ人類だけが文明を手にしたのか?
アフリカで暮らしていた取るに足りない生物であったホモ・サピエンスは、
なぜ食物連鎖の頂点に立ち、文明を打ち立て、地球を支配するまでに至ったのだろうか?
ホモ・サピエンスの過去、現在、未来を俯瞰するかつてないスケールの大著、ついに邦訳!

「歴史と現代世界の最大の問題に取り組んだ書」
──ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』著者)


もくじ

歴史年表

第1部 認知革命

第1章 唯一生き延びた人類種
不面目な秘密/思考力の代償/調理をする動物/兄弟たちはどうなったか?

第2章 虚構が協力を可能にした
プジョー伝説/ゲノムを迂回する/歴史と生物学

第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし
原初の豊かな社会/口を利く死者の霊/平和か戦争か?/沈黙の帳

第4章 史上最も危険な種
告発のとおり有罪/オオナマケモノの最期/ノアの方舟

第2部 農業革命

第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇
贅沢の罠/聖なる介入/革命の犠牲者たち
第6章 神話による社会の拡大
未来に関する懸念/想像上の秩序/真の信奉者たち/脱出不能の監獄

第7章 書記体系の発明
「クシム」という署名/官僚制の驚異/数の言語

第8章 想像上のヒエラルキーと差別
悪循環/アメリカ大陸における清浄/男女間の格差/生物学的な性別と社会的・文化的性別/
男性のどこがそれほど優れているのか?/筋力/攻撃性/家父長制の遺伝子

第3部 人類の統一
第9章 統一へ向かう世界
歴史は統一に向かって進み続ける/グローバルなビジョン

第10章 最強の征服者、貨幣
物々交換の限界/貝殻とタバコ/貨幣はどのように機能するのか?/金の福音/貨幣の代償

第11章 グローバル化を進める帝国のビジョン
帝国とは何か?/悪の帝国?/これはお前たちのためなのだ/「彼ら」が「私たち」になるとき/
歴史の中の善人と悪人/新しいグローバル帝国

第12章 宗教という超人間的秩序
神々の台頭と人類の地位/偶像崇拝の恩恵/神は一つ/善と悪の戦い/自然の法則/人間の崇拝

第13章 歴史の必然と謎めいた選択
1 後知恵の誤謬/2 盲目のクレイオ

第4部 科学革命

第14章 無知の発見と近代科学の成立
無知な人/科学界の教義/知は力/進歩の理想/ギルガメシュ・プロジェクト/
科学を気前良く援助する人々

第15章 科学と帝国の融合
なぜヨーロッパなのか?/征服の精神構造/空白のある地図/宇宙からの侵略/
帝国が支援した近代科学

第16章 拡大するパイという資本主義のマジック
拡大するパイ/コロンブス、投資家を探す/資本の名の下に/自由市場というカルト/
資本主義の地獄

第17章 産業の推進力
熱を運動に変換する/エネルギーの大洋/ベルトコンベヤー上の命/ショッピングの時代

第18章 国家と市場経済がもたらした世界平和
近代の時間/家族とコミュニティの崩壊/想像上のコミュニティ/変化し続ける近代社会/
現代の平和/帝国の撤退/原子の平和

第19章 文明は人間を幸福にしたのか
幸福度を測る/化学から見た幸福/人生の意義/汝自身を知れ

第20章 超ホモ・サピエンスの時代へ
マウスとヒトの合成/ネアンデルタール人の復活/バイオニック生命体/別の生命/特異点/
フランケンシュタインの予言

あとがき――神になった動物

以上です。

 

 

◆レビュー
【読書】「書く力 (池上彰)」現状の文章力にいくばくかでも不安があるなら読んだ方がいいです。

 どうもです。まだまだ池上彰氏の御本を乱読中のナマケモノ占い師ですが、今回もハッとして! …

◆レビュー
【読書】「世界を変えた10冊の本 (池上彰)」薄っぺらい自分に少しでも厚みを付けたいならコレ。

 どうもです。池上彰氏の御本を乱読中のナマケモノ占い師ですが、全部紹介していたら大変なこと …

◆レビュー
【読書】Universlogy(ユニバソロジ)は壮大な哲学だった…「宇宙からの贈りもの」(毛利衛)

 どうもです。先日、畏れ多くも「YouもMeも宇宙人」を宇宙飛行士の毛利衛さんに献本してみ …