【読書】「生涯投資家」(村上世彰) 村上ファンドのおっちゃんが好きになってしまう自叙伝ですた

生涯投資家

 

どもうです。今日は、2005-6年辺りに世間を騒がせた村上ファンドの創始者、投資家の村上世彰氏の自叙伝「生涯投資家」の読書レビューです。

 

村上氏は、これまで読んで来た金融系の書籍の中では、まったく良い書かれ方をされておらず、世に出てから今日に至るまで、世間的には「金の亡者」的な位置付けのキャラであります。

故に、占い師にとっても印象が良くないはずなのですが、占い師は村上氏のお顔が好きなんだぁ〜。

お目々がクリクリっとすていてかわいくないですかね。そこまで守銭奴とか極悪人に見えない…

というわけで、一体全体どうなのか、村上氏のことが全部わかってすまうという、話題の自叙伝を読むことに相成りますた。

 

まずはお決まりの内容紹介と目次を。

 

内容紹介(Amazonより)

「お金儲けは悪いことですか?」
2006年6月、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引を行った容疑で逮捕され、有罪判決を受けた村上ファンドの村上世彰氏。本書は、株の世界に復帰し動向が注目されている村上氏の、最初にして最後の著書で、半生記であり、投資理念の解説書でもある。灘高―東大法―通産省を歩んだエリートがなぜ投資の世界に飛び込み、いったい何を試みたのか。投資哲学、日本企業、日本の経営者たちへの見方とは。

【目次】
はじめに――なぜ私は投資家になったか

第1章 何のための上場か
・・・官僚として見た上場企業の姿/コーポレート・ガバナンスの研究 ほか
第2章 投資家と経営者とコーポレート・ガバナンス
・・・私の投資術/累積投票制度を導入せよ――東芝の大きな過ち ほか
第3章 東京スタイルでプロキシーファイトに挑む
・・・決戦の株主総会 ほか
第4章 ニッポン放送とフジテレビ
・・・私が見たライブドア対フジテレビ ほか
第5章 阪神鉄道大再編計画
・・・西武鉄道改革の夢――堤義明氏との対話/阪神タイガース上場プラン――星野仙一氏発言の衝撃
第6章 IT企業への投資――ベンチャーの経営者たち
・・・楽天――三木谷浩史氏の積極的なM&A/ライブドア――既得権益に猛然と挑んだ堀江貴文氏 ほか
第7章 日本の問題点――投資家の視点から
・・・日本の株式市場が陥った悪循環 ほか
第8章 日本への提言
・・・コーポレート・ガバナンスの浸透に向けて/世界一の借金大国からの脱却 ほか
第9章 失意からの十年
・・・東日本大震災について/フィンテックへの投資 ほか

 

で、一言で言うと、めっちゃおもしろかったです。

全上場企業の経営者を集めて、この御本の内容の講演をすたらいいと思う。いいと思う、、というかすべきだ。来年の正月にでも、経団連の新年祝賀パーティーでやったらDOでしょうか。

そのくらい重要な情報が集約されている御本です。

 

そすて、何より「村上のおっちゃん、今まで誤解すててごめんご!」となった占い師です。

読むとわかるのですが、守銭奴はおっちゃんではなかった。

おっちゃんは、ちょっとKYなただの頑張り屋さんのようですた。(ちょっとではないか)

ちょうど、先週の週刊文春の阿川佐和子氏の対談のお相手が村上氏だったのですが、以前、村上氏が池上彰氏から「伝え方がダメ」というので批判を受け、本でも出してちゃんと事情を説明すたらいいのに言われた…というようなエピソードが書かれてあったのですが、本書でちゃんと事情が説明できたようでよかったです。

逮捕までされた一連のほにゃららについて、言い訳がましいことはなく、淡々と説明すている感じですたが、

ああ、そうだったのですね!

とすか、こちら言いようがない感じですた。おっちゃん、悪くないよ!となってしまう次第。

村上のおっちゃんが悪い人ではないという誤解が溶けた様子は、Amazonのレビューにも表れています。

 

 

88のレビューのうち、星5つが73…90%が星4以上です。驚異的だこりゃ。

こうなると、星1つのレビューがどんなものか気になりますね。ええ、ええ、皆さんの期待にお応えすて、星1つのレビューをキャプチャすてみますた。

 

 

負け犬の遠吠えとはこのことでしょうか。よくわからない感想文になっておりますた。

 

で、一連のほにゃららで、おっちゃんがやっていたことをわかりやすく昔話風に説明すると、

あるところに、金銀財宝が埋まっているカモ鴨長明なゴミ屋敷がありますた。ゴミ屋敷をお片付けすたら、金銀財宝が掘り起こされ、また、ゴミ屋敷自体も資産価値が増すのに、中にいる住人は、

「この状態が心地いいから〜放っておいてくれ」

と、ゴミ生活をやめませんですた。すると、突然、

「この状態は良くない!もったいない!」

などと、ゴミ屋敷の合鍵とお掃除をする権利を合法的に手に入れた『村上おそうじ本舗』がコーポレートガバナンスという最新鋭の掃除機を持って乗り込んで来ました。

ゴミ屋敷の住人はパニックに陥りますた。

「えーー掃除なんて頼んでないよ!余計なお世話!」

で、結果、その住人と村上おそうじ本舗が、掃除するしないでバトルするという感じです。

 

えッ?昔話、かえってわかりにくい。そうか…まあいいや。

何が言いたかったかと言うと、上場するってことは、屋敷(会社)の合鍵を皆に渡すということ。屋敷が公的な、オープンな存在になるということです。

突然、お掃除部隊が来てお掃除を始めると言い出しても、誰も何も文句は言えないのです。

掃除されたくなければ、合鍵は内輪だけに渡すことにする(非上場)のが一番。

言われてみたら、そりゃそうですよね。掃除部隊が突然来ちゃった時の備えが、まったくない状態だったのもおかしいことだったのです。

上場について、アレコレ考えさせられますた。(自身には何の関係もありませぬが)

上場バブルという、上場は目的を達成するための手段であるのに、何だか上場すること自体がゴール(目的)になっているように見えていた時代がありますたが(えッ今でも?)、それは全然違う。

上場は長い戦いのスタートなのだ…

あ、そうそう、昔、上場すたら社長を引退すて、後は気ままに暮らすんだぁ〜

と宣うていた社長さんがおり、こういう方が社長をすている会社の社員さんは不憫だな…と思ったことがありますた。大変なのは上場すてからです。

 

村上のおっちゃんの話に戻ります。

本書には、通産省を辞めた後、そうそうたる経済人が村上のおっちゃんを応援し、力を貸していたことが実名で載っています。

こーんな凄い人々に後ろ盾になってもらっていて、信念も人となりもきちんとすている殿方が、何故、あげな目にあわねばならなかったのか…

成功者イジメというか、妬み嫉みみたいなものが作り出した陰のパワーが大きく影響すていたのではないか、、という気持ちにさせられます。

…池上彰氏が言っていたという、伝え方の問題も大きかったんでしょうね。

 

金儲けして何が悪いんですか

 

は、今聞いてもいい感じしませんもんね。その根底にあるたくさんのいい作用を全て打ち消す破壊力です。

今後、村上のおっちゃんに会える機会があったら、ベストセラー「伝え方が9割」を進呈すたい(余計なお世話ここに極まれり)。

そのついでに何の役にも立たないでしょうが、いけのり冊子もプレゼントすたい。(それ迷惑行為ですよ)

 

まだまだ感想に書きたいことがいっぱいあるのですが(老獪なオリックス宮内会長とのやり取り等…)、もう3,000文字を超えてすまうため、今回はこの辺で。ぜひ買って読んでみてください。

2017年上半期ナンバーワンの面白さです。

 

あ、そうそう最後に、村上のおっちゃんが言う、経営者の仕事とダメな経営者像を…

 

従業員を適材適所に配置し 、やる気を出させて効率よく働いてもらうのは 、経営者の仕事だ 。リストラに迫られてクビを切るのも経営者の仕事であり 、そのような結果をもたらした経営者の責任だ 。いい取引先を見つけて良好な関係を構築し 、従業員に安定した生活をもたらすのは 、経営者の仕事だ。

悪い経営者とは 、会社を私物化し 、株主の目線に立たない経営者だ 。会社の経費を無駄に使ったり 、株式の持ち合いをすることで保身に走ったり 、会社の余剰資金についての使い道を明確にせず 、株主と対話もしないような経営者のことだ 。

 

お勤め人の皆さま、ご自身の会社の長はいかがですか。ちなみに良き経営者のお手本には、日産のゴーン氏とオリックスの宮内氏が挙げられていますた。

 

あ、そうそう、最初に触れた村上のおっちゃんが良くない書かれ方をされていた御本はコチラ⬇︎でっす。

【読書】「ライブドアとの闘いの日々 こいつらはじめからインチキだった」(二階堂ドットコム)

 

こちらにも少しだけ記述がありますたね。サイバーエージェントのF氏を詰める村上のおっちゃん。⬇︎

【読書】「経済ヤクザ」全て実話。お金の匂いのする所に跋扈する魑魅魍魎たちの裏話。

 

色々なモノの見え方がありますね。

ちなみに、出てくる金額が一々デカイのですが、読みにくいと感じられる方は、〇〇億円から、「億」を取って「〇〇円」とすて読むとわかりやすいですよ。

以上です。