青いコートの君 第3話

投稿者:

 

〈登場人物〉

主人公(池子):一つ星大学合格を目指し、鼻血を出す程ガリ勉中の浪人生(女)・仙台市在住。

青いコートの君:OK大学入試で主人公の斜め前で試験を受けていた現役生。関西在住。

 


 

一ヶ月後の東京都国立市…

 

 

「新入生の皆さん~、ご入学
 おめでとうございます!」

 

「○△サークルの見学は
 こちらで受け付けてますー!」

 

4月桜満開の大学のキャンパスは

春の新歓に沸き立っています。

ウキウキな新入生に混じって

ガイダンス等に参加する池子。

 

 

…が、そこに青いコートの君の姿は

ええ、ええ、ありませんでした。

 

 

そう、健闘空しく青いコートの君は

後期試験もサクラチル。散るゥ~

その試験結果を知らせる電話を最後に

青いコートの君から連絡が来ることは

イッサイガッサイなくなりました。

 

マンモス悲Pー。

 

縁がなかったと、そう思うしか、、

そう思うしかなかろうもん。うぅ。

るんるん楽しい新生活…のはずが、

何処か薄ら寂しい気持ちで毎日を

過ごしていた空元気の池子です。

うむ、、あの出会いなんだったのか。

春からは素敵なシティボーイの

殿方で溢れているはず~ワクワク

と期待していた憧れの大学は

ガリ勉風な殿方がやけに多い。。

いや、、「風」ではないか。

皆、生粋のガリ勉だ…(お前もな)

 

 

そんなこんなで(←便利な日本語)

なかなか気持ちが切り替えられない

状態で迎えた4月中旬の金曜夕方。

 

ガラパゴス携帯に着信が1件。

 

ええ、かけてきたのは、そう!

じゃじゃじゃじゃーーん、

青いコートの君!!

(盛り上がり過ぎてて恥ずかしい)

着信に気が付き速攻折り返す池子。

 

「もしもし?元気??
 どうしたの~!?」

 

「おおう!何か久しぶりやな~」

 

「ほんとに久しぶり・・・」

 

久しぶりに聞いた君の声が、

五臓六腑に染み渡ります。

(使い方間違ってませんかね)

 

「なあ・・・今日とか会えん?」

 

えええええー。ええええええーー!

 

 

それはもうアンタ、会いたい。

もーれつア太郎に会いたい(古い?)

がしかし、新歓活動が最も活発化する

この時期、金曜の夜は新歓コンパの

約束が数件あるはしご状態です。

 

夕飯はちょっと厳しいナァ。。。

もっと早く連絡ほしかったナァ。

 

でもでもぉ~今日会えないと

次はいつになるかわからない…

大変に無念ではありますが、

そんな状況を正直に伝えたところ、

 

「おお、こっちもそんなんやから
 終わったら俺そっち行こか」

 

えっ国立に!?結構な田舎ですよ

(ソレちょっと市民に失礼でしょ)

これがもしそんなに好きでもない人や

微妙に距離を置きたいような人とか

そんな人からの申し出だったら

 

「こやつ、しつこい~!
 ストーカーですか?」

 

となるところですが、、、

人間って不思議ですね。。。

これで一気に好き好きレベルが

グンと上がってしまった池子です。

 

国立駅22:30で待ち合わせが決まり、

後でね〜、、と電話を切りました。

 

…22:30ですか。

 

若干、いや本格的に大人な時間です。

おや、これって、どうでしょうか、

お泊りコースということでいいのか。

ちょっとコエンザイムQ10開ナリ~!

(寒いですか?ゾクゾクですか)

 

 

何でもいい。とにかく会いたい…

今はただそれだけです。

 

 

 

…またまた長くなってしまった

和製ハーレクイン。今回もですね

こちらで一旦〆て次回には完結を。

できるのか。ちょっと自信がない。

それにしても自分の昔の恋愛を

ドラマ仕立てで書く作業、、

面白くてはまってしまいそうです。

読んでて恥ずかしいわーという人!

もうこれ以上読まないでちょ!!!

 


青いコートの君

第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話