青いコートの君 第5話

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「…ん〜、、ギョエッーーも、もう、こんな時間!」

 

目が覚めたのは昼の12時過ぎでした。

 

池子の横には、青いコートの君。

…仲良く添い寝しています。

 

端正な顔立ちの君の寝顔が、、

あと数cmのところにあります。

 

…うむ。。。。イヒヒ。。。

 

目と鼻の先とはこのことを言うのね。

(ソレはちょっと違いますよ)

 

この一夜で二人に一体何が!?

若い男女ださーそりゃ何かあるべ~

(急に田舎のおばちゃん口調)

 

…ええ、ええ、すみません。

ちょっと言いにくい。逆に。

なんと、、二人ともちゃんと

お洋服を着て寝ています。

そう!昨夜はDVDを借り、

DVD終了後も明け方まで

ずっと話し込んでしまい

清少納言状態(夜明けですね)

になり、「ちょっと寝とく?」

ということになり、そのまま

並んでおねんねした二人です。

ええ、ええ、同じ布団で。

ええ、ええ、結界も張らず。

 

この回をもしかすたら両親が

読むかもしれないから、、、とか

コレ読んでいるのがほとんど近い

知り合いばかりだから、、、とか

そんなんで若干恥ずかしいから

ここは敢えて嘘をつこう…とか

一切なくですね、本当の本当に

 

何も起こらなかった清しこの夜。

 

ああ、クリスマスではなくって

こういう夜のことを言うんだなぁ~。

 

みなさん、私ってアレですか。

女子としての魅力に欠けてますか。

 

いや待てよ。待ってください。

 

そうだそうそう、殿方という生き物は

本当に大事に思っている姫君には

簡単に手を出さないというのが

少女マンガの定説ではなかったか。

(ソレまったくあてにならないよ)

 

「きっとそれね!」

 

15年前もキモい位前向きな自分です。

 

 

午後から大学にてサークルの

オリエンテーションがあったため、

 

「おーーーい、、、起きて~」

 

君のほっぺたを人差し指で

ツンツン刺してして起こし、、

あ、ええ、ええ、これをさあ!

我はぁ~死ぬまでに一度

やってみたかったんだよ!

(大袈裟なんだよ何もかも)

 

壁ドンよりもあごクイよりも

 

「頬(ほほ)ツン…」

 

2016年流行語大賞狙ってます。

 

あ、話が脱線すてすまった。

 

そして、二人ささっと身支度し、

 

「忘れ物はないですか~?」

 

一緒に家を出て駅へ向かいます。

 

 

「次っていつ空いてるの?」

 

 

と、道すがら何度も何度も何度も

聞きたくなりましたが、聞けず。

 

「今でしょ!」

 

が当時あったら言えたカモ鴨長明。

(もうだいぶ古いですよソレ)

 

 

「じゃあ、、、また連絡するわ!」

 

「うん。待ってるね…」

 

という、まあ〜遠慮深い池子。

 

「次は一体いつ…?」(心の声)

 

Yoh,Yoh,Yoh,Yoh!,So!

不確定要素ぅ、てんこ盛りの様相

 

で、その日はサヨナラしました。

(何なんだよ!HIPHOPか!)

 

そこから数か月間、ちょこちょこ

連絡を取り月1~2でご飯したり

おうちにお邪魔したり、ずっと

お友達状態が続いていた二人。

ええ、ええ、まあ、この状態

平和と言えば平和でいんです。

がしかし、わたす的には…

精神衛生上よくなかった。

 

 

連絡いつも待つ方だし、

→携帯に過剰反応病発症。

 

 

告白怖くてできないのかな…

→重度の妄想癖発症。

 

 

うむ、付き合うなら付き合うで

この際ハッキリして干し飯。。

(※干し飯とは昔の保存食である)

 

そろそろ薄手のコートが必要に

なってきた10月のデートの帰り際

意を決し、みずからの思いの丈を

ぶつけてみることにしました。

青いコートの君、さあどう出る!?

 

今回はこれでSAYONARA、

SAYONARA、SAYONARA。

 

長いな、、とお思いのアナタ!

 

安心してください。

次、最終回ですよ。

 


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